日本名:槍マスター(英名THE SPEARMASTER・ザ スピアマスター)
2023年1月20日に『Rain World』の追加DLC「Downpour」が発売して5種類のなめくじ猫が追加された。本記事はキャラ別のデータベース記事として、槍マスター・The Spearmasterの詳細な情報をお伝えしたいと思う。
前半はこれから遊ぶ方へのストーリー的なネタバレなしの基本情報や特徴などの情報を、後半はネタバレありの設定やストーリー、エンディング情報などを紹介する予定だ。
まず初めに、キャラ選択画面の説明を翻訳すると、
「体から抜いた針で餌を食べる異常者。遠い国からの旅人、心の奥底で感じるものが、あなたを再び旅立たせる。」
と書かれている。ちなみに槍マスターを遊ぶには、食いしん坊、発明家、ハンターのいずれか1キャラクリアが条件だ。
説明にある通り、体から生成される針で食事をするなめくじ猫だ。遠くからの旅人と書いていて、どこから来たのか、どのイテレーターが派遣したのか、謎の多そうななめくじ猫である。槍を生み放題だから余裕と安心したくなるだろうが、例によって、槍マスターの時代は槍の生成が追い付かなくなるほど敵が多く、かなり難易度が高い。また、ストーリーが、ストリームと同じく重要な内容になってくるので、こちらも是非遊んでほしいキャラだ。それでは基本情報を見ていこう。
基本情報
スタート地点
槍マスターはアウトスカーツのゲートからスタートする。食いしん坊を遊んでいたら分かると思うが、ここはアウターエクスパンスからアウトスカーツに流れ着く先のゲート。遠い外から来たという意味合いがあるのだろう。
各なめくじ猫を遊ぶ上で、ムーンやペブルスを目指していくと思うが、槍マスターの場合は先にムーンに出会うことを強く推奨する。というのも、もし先にペブルスに会ったとしても、コミュニケーションマークを与えてくれず、その状態でしゃべってしまうため会話を聞き逃してしまうのだ。先にムーンを目指そう。
ステータス
サバイバーのステータスを基準に1とすると、槍マスターのステータスは以下の通りだ。
槍の威力 | 1.25倍 |
移動速度 | 1.2倍 |
ポールを登る速さ | 1.25倍 |
体重 | 0.85倍 |
肺活量 | 1倍 |
見て分かる通り、体重がなめくじ猫の中で1番軽い。そのためグラスワームは青ですら一度捕まると逃げることが困難になる反面、中立生物を扱うときには、槍マスターはより飛んだり動いたりする。ちなみにイテレーターから派遣された目的生物なのに、コミュニケーションマークを持っていないため、最初からエコーなどの会話を理解することができない。
フードメーター
フードメーターは画像の通り、5あればシェルターで安全に一晩を過ごすことができ、最大5まで持ち越すことができる。満腹であれば2日分持つというのは槍マスターのみである。
ちなみに槍マスターには口がないため、食料を経口摂取することができない。その代わりに自分の尻尾から生み出した槍を、生きている敵に刺した場合にフードメーターは1回復する。ポップコーンプラントの場合は一度刺すだけで5回復する仕様になっている。勘の良い方なら分かるかもしれないが、槍マスターはフードメーターを満タンにするために、10回も生きている敵に槍を当てなければならない。ワカメは離れた場所から3度刺せるいい餌となるが、ワカメがいないような地域では捕食者に何度も刺してサバイバルせねばならない。すなわち、戦闘難易度が非常に高い。
特徴
尻尾から槍を生み出し、吸血できる
槍マスターは尻尾から無限にコストなしで槍を生み出すことができる。「つかみ」を長押しすることで生成でき、両手が空いていれば同時に2本まで生成して槍を持つことができる。生み出してから手放すまで、槍はへその緒のような感じで尻尾とつながっていて、その時に生きている生物に槍がヒットすればフードメーターが1回復する。地面に落とすなどすると、槍は尻尾とのリンクが切れてしまい、敵にあててもフードメーターは回復しない。
ちなみに生成には3秒弱ほどかかるが、生成中に動いてしまってつかみボタンを放してしまうと槍は引っ込んでいってしまう。一方、生成中に動いてもつかみを押している限り生成はその段階で止まり、また停止したときに続きから行われる。敵から逃げつつ、生成することは非常に重要な槍マスターのテクニックとなる。
ちなみに槍を両手持ちして、ほぼ同時に槍を2本投げられるのは槍マスターだけなので、まさに槍マスターと言えるだろう。しかし日本名は「槍使い」ではダメだったのだろうか。
槍の万能性
槍マスターは槍をコストなしで生成できるため、さまざまな応用が利く。逆に槍が生成できる以外に変わった特徴はあまりないので、ストーリーを進める上で便利なテクニックを紹介しよう。
モノ投げブーストジャンプがいつでもできる
槍をコストなしで生成できて、かつ槍を両手に持つことができるため、いつでもブーストジャンプができる。とある場所を通る際に必須なテクニックにもなってくるが、ショートカットも多くできるため知っておいて損はないだろう。
槍階段や槍の足場がいつでもできる
発明家のように、刺した槍を抜いて再利用することはできないが、刺した槍に乗っているときにも尻尾から槍を生成できるため、無限階段が作れてしまう。高さが少し足りないときもバックフリップ下刺しで足場にすることもできる。これらはショートカットが多くできるため便利な小技だ。
スカヴェンジャーのズッ友になれる
生成した槍は、槍としての価値を持つため、スカヴェンジャーに渡すと友好度が上がる。そのため、ほぼ無限にスカヴェンジャーにプレゼントをすれば、あっという間にチーフテンの実績を取ることができる。ストーリーの進行上、ランタンを持っているとスムーズなので是非活用しよう。
イテレーターの通信履歴が見れる
槍マスターで遊んでいると、有機的なアンテナっぽい機械の先に灰色のプリズムが表示されたものがある。これに触れると世界は超スローとなり、イテレーターの通信履歴が見られる。数多く存在しているので、この世界についてもっと知るための手がかりとなるだろう。
さて、次項からはネタバレありの設定やストーリー、エンディングについてになるので、これから遊ぶ方はネタバレ注意でお願いしたい。
設定・ストーリー
しつこいようだが、ここからはネタバレありということでご注意いただきたい。
槍マスターは戦闘に特化した、口のない目的生物だ。時代はサバイバーよりも昔の、ペブルスがイテレーターのタブーを犯して腐敗し始めた頃であり、ムーンが機能不全に陥る直前だ。「大きな問題」の解決策が見つからずフラストレーションがたまっていたペブルスは、親友のイテレーター、セブンレッドサンズ(以後サンズ)からタブーの方法を知り、タブーを犯そうとしてしまう。それには高負荷な運転が必要となるため、より多くの水を必要とし、ムーンと共有する地下水を大量に使ってしまい、水が足りないことによりムーンの施設にスラグと呼ばれるイテレーターによくないバグのようなものがたまっていき壊れていく。個人通信でムーンが止めるが、通信を切っているため届かず、ムーンの構造物はさらに壊れていく。我慢の限界に達したムーンはペブルスにやめろと強制通信をしたところ、強制通信のタイミングが非常に悪く、ペブルスはそのせいで実験に失敗してしまう。その結果、ペブルスの有機パーツが腐敗してしまい、腐敗(ロット)と呼ばれるものが無限にわいてくるようになり、ペブルスとムーンとの間に大きな溝ができることとなった。同じローカルグループにいるNSHも仲裁に入ろうとするがやはり通信は届かない。そこで、責任を感じたサンズは現状を知ることと、仲直りのために派遣されたのが槍マスターだ。槍マスターには口がないため、サンズの「お手紙パール」は槍マスターの腹部に埋め込まれていたのだが、ペブルスはそのパールを無理やり取り出してしまう。そしてサンズの気持ちを知ったペブルスは…。その後、ペブルスが手紙を見たことを知ったムーンはその反応を察して、ローカルグループの長として最後の手段に出る。それはローカルグループ全域に届くライブ放送であり、その様子がエンディングとなる。このペブルスとムーンとのわだかまりは、ストリームの時代まで解決されることはない。
それでは次に、そのエンディングについて見てみよう。
エンディング
槍マスターのエンディングは2パターン存在する。1つの記事で両方のエンドについて書いているので、ここでは簡単にまとめることにする。詳細が気になる方はリンクから。
①アセンションエンディング
他のなめくじ猫と同じで、カルマ上限を10にした状態でアセンションすれば見ることができる。特筆することはなさそうだ。
②ストーリーエンディング
ペブルスは無理矢理に槍マスターのお腹のパールを取出し、それを見てさらに憤ってしまう。ずっと槍マスターを追っていたサンズのガイドはその場で破壊され、さらにプライベート通信を切った状態のペブルスに、サンズができることはもうない。そのお腹のパールを持って、ムーンのところへ帰ると、ムーンはペブルスがそのパールを見たことを知る。もはやペブルスと通信するには、イテレーターのリーダー、ビッグシスムーンとして、コミュニケーションアレイズと呼ばれる通信施設から強制通信をかけるしかない。ムーンの構造は既にボロボロになっていてその場から通信することができないため、槍マスターのお腹に入っていたパールを、ローカルグループ全体へ通信ができるパールに書き換える。そのパールを持って、スカイアイランドのコミュニケーションアレイズに行くことで、ムーンの心の叫びを見ることができる。そのエンディング内容については記事にしているので是非見てみてほしい。ちなみにこのエンディングは、ストリームのエンディングとセットになっている。
エノットとのデートシム
9番目のなめくじ猫、エノットとの会話はキャラの設定や仕草などがより分かるため面白い。しっかり全文翻訳したので、良ければこちらも見てみてほしい。
おわりに
以上が槍マスターの詳細記事となる。間違いや必要な追加情報などあれば随時更新する予定だ。この記事が皆様のお役に立てば幸いである。
©2017 Videocult, Akupara Games
レインワールドをこれから遊ぶ方へ
◆【レインワールド攻略】これから遊ぶ人向けのゲーム情報【ゲームでは教えてくれない説明書】ネタバレなし
https://hirotechblog.com/rainworld/how_to_play_no_spoilers/
レインワールドDownpour関連の記事
◆【知っておきたい】レインワールドDownpourの各キャラ情報 【Rain World追加DLC】
https://hirotechblog.com/rainworld/downpour_about_each_slugcat/
◆レインワールド追加DLCのプレイ開始方法・MODの入れ方、おすすめMOD【Downpour】
https://hirotechblog.com/rainworld/how_to_start_downpour/
◆【レインワールドDownpour】9番目のナメクジ猫のプレイ方法【???】
https://hirotechblog.com/rainworld/how_to_play_9th_slugcat/
データベース
◆【レインワールド】イテレーターという存在について【データベース】ネタバレあり
https://hirotechblog.com/rainworld/iterator/
◆【レインワールド】エコー(Echo)について【データベース】Downpour情報含む
https://hirotechblog.com/rainworld/echo/
◆各キャラの詳細情報
【発明家】【食いしん坊】【ストリーム】【槍マスター】【聖人】
◆エノットのデートシム会話内容
【発明家】【食いしん坊】【ストリーム】【槍マスター】【聖人】
レインワールドMODキャラ
【エニグマ】【ノワールキャトー】【パラサイト】【ムーンライト】【シミラー】【ダークネス】【キャパシター】
プレイ日記リンク
◆発明家編プレイ日記1日目
https://hirotechblog.com/rainworld-diary/day1/
◆食いしん坊編1日目
https://hirotechblog.com/rainworld-diary/the_gourmand_day1/
◆ストリーム編1日目
https://hirotechblog.com/rainworld-diary/the_rivulet_day1/
◆槍マスター編1日目
https://hirotechblog.com/rainworld-diary/the_spearmaster_day1/
◆聖人編1日目
https://hirotechblog.com/rainworld-diary/the_saint_day1/
関連リンク
【Rain World公式サイト】
https://rainworldgame.com/
【Rain World Steamページ】
https://store.steampowered.com/app/312520/Rain_World/
【筆者のYouTubeチャンネル(登録して応援してもらえると嬉しいです)】
https://www.youtube.com/channel/UCjAPRCpWSEqf80L5Ii3p2_Q