ゲームレビュー

『オバケヤシキ』の考察・攻略・ストーリー解説・エンディング紹介・感想レビュー

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

本記事では、全人形コンプリートクリア済の筆者が

◇前半ではゲームの概要から魅力・どんな人にオススメのゲーム?をご紹介

◇後半ではネタバレありの考察・人形の攻略情報・エンディング紹介・感想レビューなどのパートをお届けします

既プレイの方も未プレイの方も是非ご覧ください。

※本記事は恐怖画像や恐怖描写などの表現を含むため、苦手な方はご注意ください。

『オバケヤシキ』の基本情報

開発 / 販売元Gattorocco
対応機種Steam
価格¥500
ジャンルホラーアドベンチャー / パズル
プレイ人数1人
発売日2025年6月30日
コピーライト表記© 2025 Gattorocco
ゲームインフォメーション

ゲーム概要

迷路のようなお化け屋敷で出口を探す。一人称視点、探索ホラーアドベンチャー。

(Steamストアページより引用)

どんなゲーム?

『オバケヤシキ』は、前作『ムベンベラジオ』のスピンオフ作品にあたる3Dホラーアドベンチャーだ。

舞台は前作にも登場した「おじさんの家」。その家が巨大なお化け屋敷となり、5つの出口をすべて見つけて脱出することが目的となっている。

屋敷の構造は前作よりも広大で、内部は完全な迷宮と化している。

プレイヤーは無事にすべての出口を発見し、脱出することができるだろうか。

ちなみに、今回はベンベンは登場しない。

本作の魅力

都市伝説モチーフ

前作では「子どもが行方不明になるラジオ」がテーマだったが、今回は「入ったら出られないお化け屋敷」が舞台になっている。

テーマは違えど、いかにも都市伝説らしい設定が共通しており、作品全体に怪しい空気が漂っている。

ラジオとは一味違った都市伝説を味わってみてほしい。

パズル要素

以前紹介した『Grunn』というホラーゲームのように

アイテムを入手して行ける場所が広がっていく軽めのパズル構成になっている。

難易度は低めで、謎解きが苦手でも詰まることはほとんどない。

本当にカジュアルなお化け屋敷を探検している感覚だ。

ただし、出られるかどうかはプレイヤー次第である。

ムベンベラジオとのつながり

本作の舞台は、前作で訪れることになった「おじさんの家」そのもの。

屋敷内には前作の敵や見覚えのある要素も多く、スピンオフでありながら、シリーズとしての繋がりがしっかりと描かれている。

本作も考察が捗る作品なので、クリア後はぜひ下記考察パートを見に来てもらえると嬉しい。

どんな人にオススメのゲーム?

どんな人におすすめ?

  • 前作『ムベンベラジオ』が好きな方
  • 1時間ほどでクリアできる短編ホラーゲームが好きな方
  • パズル系のホラーアドベンチャーが好きな方

本作は『ムベンベラジオ』のスピンオフ作品で、主人公は前作の少女ではないが、屋敷の中には見覚えのあるものが多く登場する。前作が好きな方は間違いなく楽しめる作品だ。また、実績アイテムとして大量に配置された人形が用意されているが、コンプリート難易度は低めで、完全クリアを目指しても1時間ほどで達成できる。また、カジュアルなパズル要素がいくつもあり、謎解きをしながら探検していくホラーアドベンチャー形式が好きな方にも刺さるだろう。ゲーム価格が500円なので、ワンコインで1時間のボリュームがあるお化け屋敷に入れると考えると、なんだかお得感もある。ちなみに本作では明確なエンディング分岐はない。

下記パートからネタバレ注意

攻略:人形の場所 / ドアのパズル(ネタバレあり)

人形の場所

人形は全部で39体配置されている。

構成としては、屋敷の外に2体、屋敷の中に37体だ。

外にある人形は

最初に屋敷に入る前に、屋敷の裏手にまわると1体置いてある分と、

すべての出口を見つけ、屋敷を出たあとに敷地の門に立てかけてある人形がある。回収の際は、ほかの遊具に触れると強制的にリザルト画面に飛ばされるので注意(バグっぽい)。遊具には近づかずに人形を回収しよう。

屋敷の中で見つけづらい人形は、滑り台のある部屋だろうか。

シャベルでピンクの鍵を手に入れる際に、別の砂場もシャベルで掘ると人形が出てくるので忘れずに回収しよう。

あとは特段分かりづらい人形はないので、1部屋1部屋ゆっくり見て回ればすべて見つかることだろう。

また、人形の数はリザルト画面でしか確認できないので、本気で集めたい人はスマホにカウンターアプリを入れてカウントすると捗る。

ちなみに人形はすべて集めると実績が取れるが、すべて集めたからといってエンディングには影響しない。

なので実績が欲しい人だけ集めよう。

ドアのパズル

ドアのパズルの答えは毎回変わるものではなく固定なので次のように入力しよう。

赤い椅子→3
黄色い蝶々→5
青い鳥→7

それぞれ、部屋の中に置かれているオブジェクトの数と対応している。

ストーリー解説・エンディング紹介(ネタバレあり)

ストーリー解説

ゲームが始まると、主人公はすでにお化け屋敷の目の前に立っている。おじさんによると、このお化け屋敷に一旦足を踏み入れると、1つ以上の出口を見つけない限り外には出られなくなってしまうそうだ。ルールを聞いた上でお化け屋敷のドアを開けると、お化け屋敷が始まる。ロビーはいくつものカラフルなドアが並び、最初は矢印の通りにしか進むことができない。内部は外観と比べて異常に広く、現実離れした構造になっている。時折、不気味な実体が動き回っている姿も見かける。矢印に従って最後までいくと、なぜかカメラで写真を撮られて、赤いドアを見つける。その後も「はさみ」をみつけたり、「シャベル」を見つけて使いながら先に進み、出口のドアをすべて見つけると、主人公は屋敷を出ておじさんと会話をしてエンディングへ。

エンディング紹介

すべての出口を見つけて屋敷を出ると、おじさんが話しかけてきて喜んでいる。外が暗くなったから気を付けて帰るよう、そしてまたいつでも遊びにおいでと優しく言われ会話は終了する。その後、遊具に触れるか門から外に出るとゲームは暗転しリザルト画面へ。リザルト画面では見つけたドアの数、そして手に入れた人形の数が表示される。
ちなみに、出口を1つ~4つ見つけて屋敷の外に出た場合は、外はまだ明るく、おじさんが少し残念そうにするエンディングになる。動きまくる遊具を除いては、結果に違いはあまりない。

考察:主人公は無事? / 他の子どもたち / このゲームの黒幕は? / 人形作りのおじさんetc...(ネタバレあり)

主人公は無事?

主人公は無事に帰ったと考えられる。なぜなら、出口を見つけたからだ。ルール上は出口を1つ以上見つけられない場合は屋敷から出られないが、逆に言えば出口を見つけることができれば出られるのだ。そしてまた遊びに来ることもできる。都市伝説はルールさえ守れば助かる。

他の子どもたち

屋敷内では、主人公以外にも多くの子どもが訪れていた形跡がある。牢屋からすすり泣く声が聞こえたり、懐中電灯で照らすとその姿が見える部屋があったりする。さらに、入口付近の部屋には、撮影された子どもたちの写真が額に入れて飾られているが、どの顔にもパーツが描かれていない。

このゲームの黒幕は?

前作が「子どもが行方不明になるラジオ」の都市伝説だったように、本作も「出られないお化け屋敷」という都市伝説の構造になっている。そしてそのお化け屋敷を作ったのは誰かと考えると、黒幕は「おじさん」である可能性が高い。前作ではムベンベラジオのお題を通して子どもを試し、本作では自ら子どもたちをお化け屋敷に誘い込むというエスカレーションが見られ、もはやおじさん自身が生ける都市伝説と化している。

人形作りのおじさん

では、あのピンクの鍵で開く作業場にいた人形作りのおじさんは一体何者なのだろうか?よくよく考えてみると、おじさんもお客さんなのではないだろうか。実際人形作りのおじさんは"外から"南京錠をかけられ閉じ込められていたし、よく分からない材料で人形を作らされていた。主人公の手によって南京錠が開けられ自由の身となったおじさんは、主人公が次に訪れたときには姿を消していた。主人公のおかげであらゆる場所にアクセスしやすくなったため、おじさんは晴れて出口を見つけて外に出られたのではないだろうか。本当に良かった。

あの39体の人形は?

屋敷内に残された39体の人形は、失踪した子どもたちの成れの果てを示している可能性がある。強いフラッシュで撮影された写真の中で、子どもたちの顔にパーツがないという共通点もあり、「撮影されて出口を見つけられなかった子どもは粘土にされ、人形に変わってしまう」という都市伝説的な構造が浮かび上がってくる。しかし、人形作りのおじさんに罪はない。彼もまた被害者なのである。

小ネタ

すすり泣く声の正体

牢屋の子ども

最初の矢印の順路通りに進むと牢屋のような部屋で子どもがすすり泣いているのが聞こえるが、懐中電灯を持ってその部屋を再度訪れると、生きた子どもが泣いているのが確認できる。

前作のロビー

前作のロビー

こちらは前作のロビーだ。おじさんは前作で初めてお化け屋敷を作ったと言っていたが、なぜか本作ではドアの数が減っている。試行錯誤したのだろうか。

感想レビュー

全部おじさんが作ったドア

前作のムベンベラジオの発売から約1年の時を経て、なぜか突然発売したスピンオフ作品。前作に登場したお化け屋敷が改築され、出口を見つけないと出られないアトラクションと化していた。

ゲーム性は前作同様のカジュアルなホラーアドベンチャーとなっていて、ワンコインで楽しく遊べる作品だ。ホラーが苦手な人でも手軽に楽しめる点は前作同様評価すべき点だと思う。ここからガチのホラーにすると、逆に萎えてしまうような気もするし。

そして今回は新キャラも登場した。人形作りのおじさんと、巨大な2本足のオバケだ。足のオバケはお化け屋敷だから当然として、おじさんの存在は考察を複雑にした。一見すると怪しすぎる敵にしか思えないが、かといって南京錠が外されで自由の身になると消えているのだから不思議な存在だ。

一方で惜しかった点を挙げるなら「人形集め」だろう。リザルト画面へ行くまでは途中で集めた数を確認できないのも相まって、すべて集めるのは割と大変な作業だった。しかしエンディングに関係あるだろうって思って頑張ってみたが、結果的にすべて集めてもエンディングに影響せず「Complete!」という文字がもらえるだけ。本作の重要そうな「人形」要素なので余計に期待してしまったから残念だった。そこからもっと人形作りのおじさんを深堀もできたのになとは思う。

まあでも、実績もすべて解除できたし、完全クリアできて普通に楽しかった。値段分は楽しめたかな。合計プレイ時間は2時間だった。

大変よくできました🌼

◆前作ムベンベラジオの記事はこちら

関連リンク

◆『オバケヤシキ』のSteamストアージ
◆筆者がYouTubeで実況投稿した動画のリンク【オバケヤシキ】ムベンベラジオのスピンオフゲームが出たので遊んでみた
◆筆者のYouTubeチャンネル(記事が良かったら登録して応援お願いします!)

-ゲームレビュー
-, ,