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崖っぷちライターが廃工場に飛び込み取材するホラーゲーム『Trash Bunny House』感想・レビュー

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

Trash Bunny House(トラッシュバニーハウス)とは?

インフォメーション

開発 / 販売元AlleyInn / AlleyInn
対応機種Steam
価格¥580
ジャンルアクション / ホラー
プレイ人数1人
発売日2023年6月30日(Steam)

あらすじ

とある出版社の崖っぷちライターが主人公で、舞台はかつて死亡事故が頻発した廃工場。ある日、廃棄されたはずのアニマトロニクスが多数目撃されたというタレコミが入り、たった1人でスクープ写真を撮りに行くこととなる。

どんなゲーム?

1人称視点のホラーアクションゲーム。廃工場で大量に出現するアニマトロニクスから生き延びつつ、スクープ写真を撮っていくゲームだ。難易度は高くなく、1週40分ほどでクリア可能な短編マルチエンディング形式となっている。

本作の特色

サバイバルしつつ、スクープ写真をとることが本作の目玉といっていいだろう。

スクープ写真を撮ると点数がもらえ、クリア時の点数によってエンディングが4分岐する。

中には触れるとゲームオーバーとなるアニマトロニクスも存在し、高得点を狙ってエンディングを探すことは楽しみの1つだ。

ホラーゲームとしての魅力・怖かったところ

個人的に、ホラーゲームが良かったかどうかの判断基準は、

「動物としての反射が出たかどうか」を軸に考えている。

つまり、思わず大声が出た、思わず飛び上がってしまった、という反射である。筆者は過去にバイオハザード7でこの反射が出たのを覚えているが、本作では久々にその反射が出たのだ。

誰もいなかったはずなのに振り返ると後ろにアニマトロニクスがいたり、「だるまさんが転んだ」で殺しにかかってくるアニマトロニクスがいたり、安心できる時が1度もなかった。これはホラーとしては良作と言っていいだろう。

惜しいところ

「スクープ写真を撮るホラーゲーム」と聞くと、カメラを構えて、しっかりとアニマトロニクス全体が写っている写真を撮る、など撮れた写真の質で点数が変わると思う方もいらっしゃるのではないだろうか。しかし本作の写真を撮るというゲーム性はチェックポイント制となっていて、カメラを構えるなどの動作はなく、チェックポイントとなっている対象をワンクリックで決まった写真が撮れるだけなのだ。危険な場面でもクリックを連打しながら逃げることである程度写真が撮れてしまうのは、ちょっと惜しいなという印象だった。しかし値段が580円ということを踏まえると、それは求めすぎているのかもしれない。

感想・レビュー

本作はサバイバル要素、パズル要素、アクション要素、大音量のおどかしなど、ホラーゲーム一般の要素をコンパクトに備えていることに加え、スクープ写真を撮るというプラスアルファを持ったゲームで、久々にホラーでドッキリ恐怖した良作だった。惜しい点はあったが、全体的によくまとまっており個人的には高評価だった。全4エンディングまでかかる時間も1時間半と、値段に見合うボリュームであったように思う。

そもそも、本来ホラーというものはサバイバルするだけでも大変なのに、怖い、行きたくない場所へ飛び込み取材をして写真を撮りに行くというのは、ホラーが苦手な人にはかなりハードルが高いかもしれない。さらに1人で行くとなればなおさらであろう。しかしそれがライターの定めなのだ。危険に見合うだけの報酬(スクープ)があれば、ライターはどこまでも行く。それが危険なアニマトロニクスがいる廃工場であっても。

Trash Bunny House © 2022-2023 AlleyInn

関連リンク

◆Trash Bunny HouseのSteamストアページ
https://store.steampowered.com/app/2399710/Trash_Bunny_House/

◆筆者のYouTubeチャンネル

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