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宇宙が舞台のオープンワールドサバイバルクラフトゲーム『Life Not Supported』感想・レビュー

ひろてく

ゲームの考察・感想レビューのブログやってます。 ストーリー性強い作品が好きで、最近は「ホラー」や「アドベンチャー」のジャンルが多めです。 YouTubeで実況もしてるのでそちらも是非。

Life Not Supportedとは?

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開発 / 販売元Sam Stubbings / Sam Stubbings
対応機種Steam
価格¥2,100
ジャンルオープンワールドサバイバルクラフト / SF
プレイ人数1人
発売日(早期アクセス)2023年6月27日
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あらすじ(Steam概要欄を翻訳)

あなたはあ新たな母星となりうる惑星を周回する唯一の生存者であり、残された船に繋がれている。近くの残骸を集め、その場しのぎの船を組立て、宇宙の過酷な現実を生き延びよう。もしかしたら、船の故障の真相を暴くまで十分生きられるかもしれない。

どんなゲーム?

オープンワールドサバイバルクラフトゲームで、舞台が「宇宙」となる。

宇宙空間を漂う素材を集めてクラフトしつつ、自分の船をカスタマイズしていくスタイル。

類似ゲームでは、海が舞台の『Raft』や、同じく宇宙っぽい場所が舞台の『Voidtrain』などが想像しやすいだろうか。

本作の難易度は、オープンワールドサバイバルクラフトゲームというジャンルの中では少し高めとなっている。理由は次の、特徴にある。

本作の特徴

なんと言っても、舞台が宇宙で、その宇宙という特徴を活かした作りになっているところだ。

ステータスに「空気」、というものが存在し、ただでさえサバイバルすることは難しいのに、餓えや渇きに加えて、空気の管理もしていかなければならない。

この空気とは、もちろん止まって生きているだけでも持続的に消費され、宇宙空間をただ移動するだけで激しく消費される。空気を回復するには、漂っている「エアタンク」を手に入れて使うことで回復できるが、餓え、渇き、空気と、生きるだけでもギリギリとなるサバイバルを味わえるのが最大の特徴だ

同じ宇宙(っぽい)オープンワールドサバイバルクラフトの『Voidtrain』は、同じ無重力空間ではあるが、あちらは宇宙を動くというより、泳いで動いている感覚に似ていて、あまり宇宙という感じはしなかったし、空気などの管理もなかった。本作ほど「宇宙感」が出ているものはあまりないように思う。

良いと思ったところ

特徴と多少かぶってしまうが、しっかり「宇宙」でサバイバルしていると実感できるところだ。

漂う氷や保存食を手に入れて餓えや渇きを抑えつつ、0になると死に直結する空気の管理までするというのは、特に序盤では、生きる残るだけで「必死」になれたように思う。ここに難しさの重点を置いたことは、サバイバルクラフトというジャンルをよく理解した作りと言える。文明というものがリセットされた状態で、人という知性をもった動物として生きるということの楽しさを味わえるのだ。これが牛だったら生き残ることはできないだろう。

バグかな?笑ってしまったところ

このゲームで1番最初にすることは、足場、拠点を作ること(ゲーム内ではプラットフォームと呼ばれる)だ。

プラットフォームは、エアタンクをクラフトして船に設置し、空気の力を使って動かすことができる。その移動用の設置エアタンクは「エアスラスター」といい、なぜかこのエアスラスターには空気切れがない

そのせいで起きてしまう事故がある。

エアスラスタ―のスイッチを切らずにプラットフォームから離れてしまうと、主人公の移動能力では追いつくことができなくなるのだ

エアスラスターは個数によってスピードが上がる仕様になっていて、エアスラスターが1個だと、ぎりぎりプラットフォームの移動速度より主人公の移動速度の方が早いが、それでも余程近くにいなければ追いつくことはできない。

つまり、デスレースが始まるのだ

そして、もし複数のエアスラスタ―をつけたまま気づかず離れると、そのプラットフォームとは決別することとなり、それは死を意味する。

ちなみに本作は慣性の法則が弱く、移動するためには大量の空気を消費し続けて動くしかない。このデスレースは過酷を極め、筆者も2回出くわしたが、今までの苦労が一瞬の気の緩みのせいで水の泡となるところだった。

部屋を出るときは電気を消す。この当たり前に普段実生活でやっていたようなことを忘れると、このゲームでは生き残れないということだ。

惜しいところ

それは早期アクセスすぎたところだ。

早期アクセスのゲームを批評する際は本来、開発者にフィードバックして改善してもらうのが本来の姿であり、それが理想である。

ゆえに、ブログで早期アクセスのゲームを批判ばかりすることは無意味な行為に近いと、個人的には思っている。

しかし、フィードバックするゲームのコンテンツそのものがほとんどない場合は例外なのだ。

実際、2100円という値段なのに、2時間もプレイしていればクラフトできるアイテムはだいたいクラフトできてしまった。値段に対するコンテンツのボリュームというものは、ある程度担保されるべきだと思っているので、ボリューム不足という批判は現状避けられないと思う。

早期アクセスにしても、少し早すぎたのでは、というのが正直な印象だった。

感想・レビュー

貴重な「宇宙」を舞台にしたオープンワールドサバイバルクラフトゲームだった。宇宙という特徴を重視した、サバイバルに比重が重めの作りになっており、正直このジャンルが好きな人には刺さるゲームだと思っている。一方早期アクセスではあるものの、その早期アクセスとして出すのが早すぎたと言わざるを得ないボリュームなので、2100円という値段を考えるとほかの方にオススメするかと言えば微妙なところ。

しかし早期アクセス段階だからこそ起こる面白いバグのような、事故のようなものにも出会えたり、「宇宙でサバイバルする」という新しい体験ができたので、筆者自身は買って良かったかなとは思う。

ポテンシャル高めの早期アクセスゲームなので、クラファンした気持ちになって、今後の正式リリースに期待したいと思った作品だった。

プラットフォームとの命を懸けた鬼ごっこは楽しい。

© 2023 Sam Stubbings

関連リンク

◆Life Not SupportedのSteamストアページ
https://store.steampowered.com/app/1670810/Life_Not_Supported/

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