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『ペンギンホテル』の考察・エンディング紹介・攻略・感想レビュー

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

この記事では、『ペンギンホテル』をクリア済の筆者が

◇前半ではゲームの概要から魅力・どんな人におすすめ?をご紹介

◇後半ではネタバレありの攻略・考察・エンディング紹介、感想レビューなどのパートを設けています

既プレイの方も未プレイの方も是非ご覧ください。

※本記事は恐怖画像や恐怖描写などの表現を含むため、苦手な方はご注意ください。

『ペンギンホテル』の基本情報

開発 / 販売元lemorion_1224 / lemorion_1224
対応機種Steam
価格Steam:¥350
ジャンルホラー / ホラーアドベンチャー
プレイ人数1人
発売日2024年11月1日
コピーライト表記© 2024 lemorion_1224
ゲームインフォメーション

ゲーム概要

大人気の施設『ペンギンホテル』に招待されたあなた そこで恐ろしい出来事にまきこまれる。 特殊なカメラで謎解きや戦闘!とっても奇妙なペンギンホラーを体感しよう。

(Steamストアページより引用)

どんなゲーム?

『ペンギンホテル』は一人称視点の
ホラーアドベンチャーゲームだ。

開業18周年を迎えたペンギンホテルに招待された子連れの主人公は

昼にホテルを満喫し、夜になって就寝すると

不気味な音で目を覚まし、息子が消えていることに気づく。

招待された他の客も消えており、いるのは暴走したロボットペンギンたち。

不思議なカメラで迫りくるペンギンたちと戦って

ホテルに何が起きているのか、真相を解き明かそう。

なお本作はチャプター1であり、チャプター2は続編としてリリース予定だ。

本作の魅力

不気味なペンギンホテル

昼は楽しいペンギンホテル。

主人公も、主人公の子どもも色んなペンギンロボットが見られて満足気だ。

「鳥ペンギン」という哲学的な名前のペンギンも見られるぞ。

しかし夜になると......。

不思議なカメラ

暴走したロボットペンギンたちを止められるのは、この不思議なカメラだけだ。

フリーズカメラという名前らしく

グリッチ化した物体ならペンギンロボットでもソファでも写真に封じ込めることができる。

ペンギンロボットの写った写真をロウソクに投げると、写真もろとも消滅する恐ろしいカメラ。

怖いけどかわいいペンギンたち

おそいかかってくるペンギンロボットたちは、目の位置は少し不安になるものの、やっぱりかわいい。

ホテルスタッフペンギンだろうか、敵意も愛嬌も同時に感じられる、やっぱりかわいい。

どんな人にオススメのゲーム?

どんな人におすすめ?

  • ペンギンが好きな方
  • カジュアルなホラーゲームが好きな方
  • ホテルが舞台のホラーゲームが好きな方

『ペンギンホテル』では、さまざまな種類のロボットペンギンを見ることができる。フロッピーディスクペンギンというドットゲームの中にいそうなかわいいペンギンから、巨大でおぞましい造形のスネークペンギンまでさまざまなペンギンを見ることができるので、ペンギン好きにはたまらないことだろう。ゲーム自体は難易度を調整できるのでクリアに困ることは少ないはず。また、舞台はホテルなのでホテルが舞台のホラーゲームが好きという方にもオススメだ。値段350円に対して、1時間以上は遊べるのでボリューム面でも満足感が高い。なおタイトルのせいでややこしいが、本作はチャプター1なので本作だけでは完結しないことには注意だ。

下記パートからネタバレ注意

◆攻略:分かりづらい箇所の攻略情報

1.火炎放射器のある部屋

火炎放射器のある部屋では鍵を入手することができる。
切り替えレバーで一度火を止め、もう一度レバーをオンにして火炎放射器の上に乗ると、部屋の上部に行くことができる。すると鍵のあるスペースが見えるので入手しよう。

2.上記画像のペンギンが大量に攻めてくる部屋

最終ステージの大量のペンギンが襲い掛かってくる部屋が最も難易度が高い。
この部屋では写真に封じることができるソファなどはないため、襲い掛かってくるリトルペンの写真を部屋の四隅のスイッチの檻の中に入れて、ペンギンにスイッチを押してもらおう。1スイッチごとにリトルペンの湧き判定があり、最初は4ヵ所から常にリトルペンが湧き続けるため、初期設定の難易度ではかなり苦労することだろう(暗闇から湧いている)。四隅すべてのスイッチを押すことに成功するとリトルペンは湧かなくなり、部屋の中央のパスワードを見ることができるようになる。そのパスワードを出口の扉に入力しよう。

ストーリー解説・エンディング紹介(ネタバレあり)

ストーリー解説

開業18周年のペンギンホテルの催しに招待された主人公とその息子は、昼間にペンギンホテルを堪能して大満足だった。ところが夜になると、息子もほかの正体された客も姿を消しており、ロボットペンギンたちが暴走してしまっていた。主人公はフリーズカメラを使ってペンギンたちに対抗し、謎を解きながらホテルの上階を目指す。ところが上階に行けるエレベーターは氷に道を塞がれており、それをどける方法を知るロボットに出会うが、バッテリーを要求されてしまう。いくつか謎を解いて赤いバッテリーを見つけるも、そのロボットは青いバッテリーが必要だと言って氷の除去方法を教えてくれない。主人公はさらにホテルの隅々まで探索すると、ついに青いバッテリーを見つける。バッテリーを要求してきたロボットのもとに戻ろうとするとエンディングを迎える。

エンディング紹介

ついに青いバッテリーを見つけてロボットに渡しに行こうとすると、部屋の手前で氷が邪魔をする。別の道を探そうとするとビッグペンが上空から現れてこちらを追いかけてくるので、ホテルの中を逃げ回りながら追跡を逃れようとするが、エレベーターの部屋で行き止まりになってしまう。行き詰った主人公は青いバッテリーをカメラに入れ、強化されたフリーズカメラでビッグペンを撮影する。すると撮影した部分が消え去ってしまい、四角い風穴が空いてしまったビッグペンは倒れてしまう。その後主人公がエレベーターに乗るとシーンが移り、この騒動を起こした黒幕が部下から報告を受けて、スネークペンギンに主人公を連れてくるよう命令を出してエンドロールを迎える。

考察:エンディングの意味 / カメラの持ち主(ネタバレあり)

今回の暴動の黒幕であるファイナルペンギンは、エンディングの最後のシーンで
「3年前よくも私の子どもを殺したな...」と言う。
別の部屋で見られる資料に、3年前の南極探索ツアーの事故について書かれたものがある。資料によると、「親子連れ3人のうち1人が...」とあるので、おそらくその事故とファイナルペンギンのセリフは重なる。
ここからは考察となるが、主人公がシルクハットを被っていることから、裕福な人物であることが分かる。そしてフリーズカメラは黒幕側の持ち物かと思いきや、カメラの存在の報告を受けて知らなかった反応を見るかぎり、使い方を知っている主人公の持ち物である可能性が高い。資金、高度な技術、そして事故で亡くなったことになっているファイナルペンギンの子ども。これらを総合的に考えると、3年前にも、ビッグペンのときのようなカメラの予期せぬ力が発動し、不幸な事故が起きてしまったのではないかと考えられる。潤沢な資金で開発したカメラ、それが暴走してしまったのだ。空間を切り取るカメラ......パズルゲーム(Viewfinder)では普通にあったが、確かに武器として使うと、生き物を簡単に殺めることができてしまう恐ろしい兵器なのだと分かる。次のチャプターで終幕となるならば、因縁のカメラでファイナルペンギンと対峙することになるだろう。
なお本作はまだチャプター1なので、次回でその真相は解き明かされることだろう。筆者はそういうのが分かるまでに色々考えるのが好きで、この度記事にしてみた。

感想レビュー(ネタバレあり)

フロッピーディスクペンギン

ロボットペンギンたちが暴走して襲い掛かってくる、おそろしくもかわいいホラーアドベンチャーゲームだった。不思議なカメラを利用した敵との戦いは普通に楽しいし、難易度が調整できるのもカジュアルで良かったように思う。ゲーム内ではおもちゃのような小さい動くペンギンの置物がいくつもあって、舞台のペンギンホテルらしさがこれでもかというほど詰め込まれていて作品への愛が感じられた。個人的に動物の中でペンギンが最も好きということもあって、本作の発売は楽しみにしていたが、期待を裏切らない作品だったなというのが正直な感想だ。

一方、惜しい点は2点ほどある。1つ目はタイトルだ。タイトルにはチャプターなどが書いておらず、1本で完結すると錯誤してしまいそうなタイトルはトラブルを生みかねない。
2つ目は実績システムが無いことだ。ゲーム内にたくさん散りばめられたおもちゃのペンギンたちを見つけたら実績、となっていたらもっと良かったと思うし、もっとペンギンホテルを楽しめたのではと感じてしまった。

ボリュームについては、価格が350円で1時間と少し遊べたので満足している。UIもかわいいし、粗末なインディーゲーム感のないゲームだったように思う。

ゲーム性、ストーリー、ボリュームどれを取っても総合的に良いゲームだった。ペンギンが大好きなのでペンギン系のホラーはもっと流行ってほしいというのが個人的な気持ち。続編が出たらそちらも記事にしたい。

そういや触れ忘れていた、このゲームで1番怖いシーン。

せっかく名前をつけたロボット、しかも子どもと同じ名前という設定の子を秒殺するっていう演出は、1番ホラーだなと思いました。

尊い犠牲

関連リンク

◆『ペンギンホテル』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで実況投稿した配信のアーカイブ動画【ペンギンホテル】怖くてかわいいホテルに招待されるペンギンホラーゲーム
◆筆者のYouTubeチャンネル(記事が良かったら登録して応援お願いします!)

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