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『パルワールド』遊びまくって分かった独自の魅力を大紹介【感想レビューも】

ひろてく

ゲームの考察・感想レビューのブログやってます。 ストーリー性強い作品が好きで、最近は「ホラー」や「アドベンチャー」のジャンルが多めです。 YouTubeで実況もしてるのでそちらも是非。

本記事は、パルワールドのゲームシステムを紹介するものではなく

パルワールドの「変わった魅力」をさまざまな面からピックアップして紹介しています。

Steam同時接続歴代TOP10入りしたゲームに隠れた魅力とはいったい何なのか、解説していきます。最後にプレイした感想もいれてます。

『パルワールド / Palworld』の基本情報

開発Pocketpair
対応機種Steam / Xbox Series X|S /Xbox one(Xbox Game Passでプレイ可能)
価格Steam:¥3,400
Xbox Series X|S / Xbox one:¥3,500
ジャンルサバイバルクラフト / 育成
プレイ人数1人
発売日2024年1月19日
インフォメーション

どんなゲーム?

ジャンルは
オープンワールドサバイバルクラフト育成ゲーム

100種類を超える「パル」と呼ばれるモンスターを、パルスフィアというボールで捕まえて、育成したり戦わせたりすることができる。

他のゲームで例えるとしたら

「ポケモンっぽいキャラを使ったARK」と言って間違いないだろう。

サバイバルクラフトで定番の

「戦闘やクラフト、建築、農業、自動化」といった要素は一通り持ち合わせており

それらすべてを「パル」と一緒にできる、というのが本作の目玉だ。

ちなみにARKというゲームは、恐竜と協力するサバイバルクラフト。

なので本作のゲームシステムはまんまARKである。

伝えたいゲームの魅力

グラセフのように軽い、生き物たちの命

『パルワールド』の魅力とは一体何か?それは

ポケモンっぽい愛嬌のあるキャラがいる世界とは裏腹に、倫理観の欠片もないゲームシステムが究極のスパイスとなっていることだ
と言えるだろう。

例えば
パルたちは密漁されたり、愛護団体に監禁されたり、プレイヤーの「肉切り包丁」というアイテムで屠殺までできてしまう。

さらには「タマコッコ」と呼ばれる序盤に登場するパルの図鑑の説明を一部引用すると

「どれだけ狩っても、どこからか湧き出てくる」と書いてある。

なんだこのゲームは。

また、命が軽いのはパルだけではない。

本作は人間も捕まえることが可能だ。

密漁者でもパル愛護団体信者でも、罪なき島民であってもできてしまう。

なお人間を捕まえた際は
「人間をパルスフィアで捕獲することは非人道的行為とされている」

との説明が出るが、これはおそらくポケットペアのギャグ。

ちなみに「肉切り包丁」で人間も処分することが可能だ。(処分中は勝手にモザイクがかかる)

どこを探してもこんなゲームは存在しないだろう。

魅力1つ目にして、本作の魅力が既に伝わっているのではないだろうか。

既視感のデパート

さんざんポケモンっぽい、と言ってきたのには理由がある。

いや、理由しかないのだ。

100種類以上いるパルだが、どれもすべて既視感しかない。

キャラのフォルム(特に目の形)や色使いなど、どうみてもポケモンパクっただろ、と言われても仕方ないようなキャラしかいない。

ゲームシステムは正直なところ、百歩譲ってジャンルゆえに似てしまうのは仕方ないとしても

キャラクターについては「似てる」というレベルを超えているかもしれない。

グーグル検索のサジェスト上位でも
「パルワールド パクリ」

と出てきてしまうほど、みんなが思っていることなのだろう。

この件に関して、ゲームメディアオートマトンのインタビューで、ポケットペアの代表取締役、溝部氏は

弊社は真剣にゲーム作りに取り組んでおり、当然ですが、他社の知的財産権等を侵害する意図は全く御座いません。法務のレビューも受けており、現時点で他社様から何らかの具体的なアクションを頂いた事も御座いません。インターネットでは様々な噂が飛び交っておりますが、安心してご購入頂ければ幸いです。

『パルワールド』開発者インタビュー。「Steamウィッシュリスト180万」「事例研究したのに前例ない仕様に」異例だらけの新作オープンワールドゲームの破天荒すぎる船出事情

と述べている。

現在(2024年1月21日時点)法的紛争などはない状況である。

それに、しばらく遊んでみると、ちょっと違う視点が見えてきた。

そう、パルはパルなのだ。

最初はポケモンと連呼していた筆者も、いつのまにかパルに愛着が湧き、
「パル」と呼んでいた。

どうだろう、筆者のニャンギマリ(パルの名前)、かわいくないだろうか?

クラフトピアの売上をすべて使ってリリース

パルワールドの開発ポケットペアという会社は面白い。

ポケットペアが、パルワールドリリース3日前に書いたNoteでは、本作にかける想いが長文で綴られているが、

開発費はいくらくらいか?それに対する見解はこうだ

いくらお金がかかったかは、分かっていない。見たくもない。

クラフトピアの売上から計算すると、多分10億円ぐらいだろう・・・。
なぜならその売上が全て無くなったからだ。

3日後に命運が決まる、パルワールドという偶然の物語

うーん、よくゲームが完成したな。

パルワールドは売れに売れているが、さらに本作の売上を全部投入した次回作が作られるのか、それにも期待したい。

7歳になったら遊べるパルワールド

Steam版にはないのだが、Xbox版では年齢制限がかけられている。

ゲームコンテンツのレーティングとしてはCEROが有名であるが、

Xboxでは「IARC(国際年齢評価連合)」というレーティングも採用されており、

『パルワールド』は「IARC7+」に該当し、7歳以上のみを対象としたコンテンツとなっている。

そうだ、子どもの7歳の誕生日プレゼントにパルワールドをプレゼントすることができるのだ。

倫理観について深く学べるゲーム。子どもの成長に役立つに違いない。

感想レビュー

気づいたら2日で15時間ほど遊んでしまっていたパルワールド。もともとサバイバルクラフトというジャンルは、遊び始めると時間が湯水のようになくなっていくもので、プレイ時間が気づけば3桁4桁となっていることは珍しくないが、本作は特に時間を忘れて遊び続けていた。楽しかったのだ。

しかし本作で1番評価したいことは、そんな当たり前のことではなく、ほかになかった点だ。もともとサバイバルクラフトというジャンルは、リアル志向のものが多く、そういうものが評価されてきたのは間違いない。ところがパルワールドは、そこにかわいいキャラクターをぶち込んで、最高のスパイスとしたことによって爆発的に売れた。ゲーム開始時点では、こん棒でかわいいパルたちを後頭部から殴ることを強要するチュートリアルにはサイコパス感を感じざるを得なかったし、筆者はどちらかというとサイコパスなのでそういうのが好きだった。だから楽しかった。キャラパクリ問題を除いて、サバイバルクラフトゲームとして評価するならば85/100点ぐらいだ。

一方、その問題はデリケートなところ。
任天堂が好きな方にとっては、こんな丸パクり商売は許せない、という気持ちは理解できるし、
他方で、2022年1月頃からPV映像も公開しており、現在でも法的紛争が起きていないのだから悪いところはない、という意見もある。

本作のように、大人気ゲームのキャラクターを堂々とパクっているようなゲームが許されるのか?
もし許されたら、同じようなパクりゲームが大量生産されるかもしれない。そして何よりパクったゲームがSteamの歴代同時接続TOP10入りしてしまうほど売れたことは、任天堂の株主たちも黙っていないのではないか、と邪推してしまう。ここで任天堂が釘を刺せば、その問題は解決するようにも思えるが……。
法的問題も含め、今後もポケットペアや、任天堂の動きに注目していきたい。

関連リンク

◆『Palworld / パルワールド』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで配信したアーカイブ
◆筆者のYouTubeチャンネル(ゲームの実況や紹介、たまに攻略やってます)

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