ゲームレビュー

『Jusant(ジュサント)』の徹底解説、考察、感想レビュー

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

本記事では、全アイテム収集+クリア済みの筆者が

◇前半では未プレイの方向けに、ネタバレなしでゲームの概要や魅力をご紹介し

◇後半は既プレイの方向けにネタバレありで、本作の世界観について徹底解説、考察、感想レビューしています。

どんなゲームか知りたい方や、クリアしたけどゲームの世界についてもっと詳しく知りたい、考察が見たい、という方に向けて執筆しています。どうぞご活用ください。

『Jusant(ジュサント)』の基本情報

開発 / 販売元DON'T NOD / DON'T NOD
対応機種Steam / PS5(米国版のみ) / Xbox Series X|S
価格Steam:¥3,025
PS5 :$24,99(ドル)
Xbox Series X/S:¥3,050
ジャンルアクションアドベンチャー
プレイ人数1人
発売日2023年10月31日
ゲームインフォメーション

どんなゲーム?

『Jusant』は3D崖登りアクションアドベンチャー

概要

広大な砂漠の中に、雲を抜けて天まで続く巨大な塔が見える。
少年と謎の青い小さな生き物は、力を合わせてこの塔の崖を登る。
一体この世界に何が起きたのか?
落ちている手紙やメモを見て、謎を解き明かそう。

楽しすぎる崖登りアクション

本作はコントローラーの

「Lトリガー」を左腕、「Rトリガー」を右腕として交互に使い、崖を登っていく臨場感ある楽しみ方ができるゲームだ。

もし近くに手をひっかける場所がなければ、崖をけってジャンプしたり、

アンカーを設置してロープを使い、崖を横に走ったりもできる。

本作のアクション難易度は高いものではなく、楽しんで崖登りができるゲームとなっている。

また、音楽も非常に良いので、こういう雰囲気が好きな方は絶対買って損はないだろう。

雰囲気的には『ICO』とかに似ているかも。

物語性が強く考察が捗るため、筆者の大好物だ。

※次のパートからはネタバレありなので注意

各ストーリーやエンディングの解説(ネタバレあり)

主人公のストーリーの解説(エンディングまで)

主人公と、謎の青いのは砂漠を旅をしていて、この巨大な塔を見つけた。塔を見つけると、少年は無心で登り、最初の港に辿り着く。そこにはビアンカという女性が書いた遠征日記の切れ端が置かれていた。それによると、そこはロータイドと呼ばれる港だったようだ。もちろん今は、どこを見渡しても海はなく、ただ頂上が見えない塔がそびえたっているだけだ。少年はロータイドで、最初の大きな祭壇を見つける。少年は持っているほら貝を設置して吹き、そして青いのが鳴くと祭壇は緑が生い茂り、光り、そして起動した。少年はその後もひたすらに登り続け、数々の書物や壁画を目にしていく。途中、岩に手の生えたような生物「ペブル」の力も借りながら崖を登り、少年は2つ目の祭壇を見つける。大きな円形の、パラボナアンテナのような日時計の祭壇だ。少年は知っているかのようにまた祭壇を起動させる。書物によると、ここはハイフィールドと呼ばれる地区だったようだ。祭壇が起動すると、大きなペブルが壁を壊し、少年は塔の中に入り、中から塔を登る。塔の中にも人々が暮らしていた形跡があり、彼らは「スパークルシュルーム」と呼ばれる光るキノコを育てて売っていたようだ。皮肉にも今は人々の姿はなく、スパークルシュルームだけが綺麗に塔の中を光り飾っているだけだった。一方、光っているのはキノコだけではなかった。「シュリンクレット」と呼ばれる花が、スパークという光り浮く生き物を吐き出し、少年はそのスパークの力を借りて、崖を浮遊して登っていく。空中を浮遊するクラゲが大量にいる洞窟を抜けながら、塔の中を進むとまた祭壇を見つけた。いつものように祭壇を起動すると、壁が開き、大量のスパークが現れ少年を運んだ。運ばれた先は塔の上部であり、突風が吹き荒れる危険な場所だった。しかし少年は突風を逆に利用し、ジャンプを加速させ、さらに崖を登る。そして、あるほら穴を見つけた。そこは旅の途中に遠征日記の切れ端を置いて、もう1つの旅のことを教えてくれた、ビアンカの旅の終着点だった。彼女の旅はここで終わったようだ。そしてさらに登ると、少年は4つ目の祭壇を見つける。その祭壇はプロペラのようになっており、起動すると回った。その後、バラストと呼ばれる、童話の中の、壁画や祭壇などにも書かれていた巨大な生き物が少年たちを迎えに来る。その生き物にはアンカーを設置する場所が点在しており、少年はアンカーを設置して必至でしがみつき、バラストに運ばれる。辿り着いた先は、塔の頂上だった。そこは雪が積もっていて、無数のバラストが凍って横たわっており、その上空には莫大な量の水の塊が浮いている。そしてこの場所の中央には、人工物のような、モニュメントのような巨大な黒い塔が切り立っている。着陸の衝撃で相棒の小さい青いのは弱ってしまい、いつものように鳴くことができないようだ。少年は弱った相棒をバッグに入れて登ると、最後の祭壇を見つける。祭壇に弱った相棒を乗せ、何度もほら貝を吹くことによって、最後の祭壇は起動した。祭壇が起動すると、凍っていた無数のバラストが目を覚まし、上空の水の塊の方へ向かって飛んでいく。相棒は目を覚まし、浮遊してそちらに行こうとする。少年は笑って相棒を見送り、相棒は水の塊、そして仲間のバラストの元へ帰って行った。すると、すべてが終わったかのように雨が降り出し、物語は終わりを迎える。

ビアンカのストーリーの解説

Jusantから12オクターブが経過し、ロータイドに住むビアンカは港の事務所のとある書置きを目にする。それはハイフィールドのベカとアルロという人物が、水を求めて雲まで行く遠征隊を募集する内容だった。Jusantから長い時間が経過し、生きる意味を失っていたビアンカはこれを好機と考えて参加することを決意する。ロータイドで遠征の参加者を待っていると、ビアンカより若いメッテ、崖登りが得意な仙人みたいな男、ソルが参加した。集まったこの3人でハイフィールドを目指すことになった。メッテは、Jusant直後に親が塔から離れ、それによってロータイドでは年長者たちと壁ができたため、遠征に参加することにしたようだ。一方ソルは、過去の世界について知りたくて参加したらしい。崖登りは、ソルがすいすいと登り、それにメッテが続き、ビアンカが続く。ソルとメッテもすぐ仲良くなり、3人は順風満帆な旅の始まりを迎えていた。12オクターブと2セカンドで、3人は遠征隊に合流できた。アルロとベカはハイフィールドで残った最後の農家で、遠征隊を立ち上げたリーダーだ。ビアンカは、やる気に満ち溢れた、物事を変えたいと思っている人たちに囲まれ、やる気に湧いていた。そしてアルロとベカは遠征の目的を教えてくれる。それは雲の中に住む水でできた巨大な生き物「バラスト」を捕まえること。ビアンカは童話の中の生物としか思っていなかったが、最後の望みとして語られるそれを信じ始めていた。遠征の途中で、ビアンカは古い相棒のエメに再会した。エメは、小屋に立ち寄る旅人たちの話をしてくれ、その中の1つ、雨を降らせる伝説の音楽家の話を耳にする。ビアンカはお気に入りのティーポットを、荷物になるからとエメに託し、別れを惜しみながら遠征を再開した。ビアンカは旅をするうちに、1つの間違いに気づいた。ビアンカはバラストがいることを証明するための遠征と思っていたが、遠征隊のみんなはバラストと雨が降らなくなったことの関係を調べるためだったと。まるで狩猟団のように武装する遠征隊に、ビアンカは辟易としていた。遠征は続き、メッテもふさぎ込んでいくようになった。そして遠征を続けると、遠征隊は農家ガルという老人に出会った。ガルは水が十分にあったころの話をしてくれた。メッテは疲れ果ててしまい、遠征隊を抜け、ガルの農場に残ることになった。この出来事はビアンカにとって、この旅で一番辛いこととなった。遠征は続き、その過程でベカは落下死してしまった。さらに長い時間が経ち、ビアンカはバラストに出会った。遠征隊は熱狂的に喜び、捕獲するため武装してバラストの元に向かった、ソルまでも。しかし、狩りに行った遠征隊は誰も戻ってこなかった。ビアンカは1人、洞窟で農家となり、バラストと共に生きていった。ビアンカは自分のすることに興味を持ってくれるバラストを見守ることを決意し、ビアンカはそれを旅の意味とし、終着点と結論付けた。そして自分が幸せであるとも綴っている。

主人公やビアンカ以外の世界で起きたことについて解説

Jusantとは、フランス語で引き潮のこと。しかしこのゲームでは、太陽が昼間から動かなくなり、雨が降らなくなった事象を指す。

過去に起きたことについては、時間の情報がほぼないため、分かる限り断片的にお伝えていこう。

Jusant前

  • 塔で暮らす人々は、潮の満ち引きに合わせて上がったり下がったり移動して暮らしていた。
  • ペブル(石に手足が生えた生き物)を使って、移動したり、郵便配達が行われていた。
  • 船を使って移動もしていた。

Jusant後

  • 雨が降らなくなった。日時計を見ると、太陽はちょうど正午を指し、ずっと止まっている。
  • 塔を離れる人と、塔に残る人で別れた。(Jusantからはどんどん塔を離れる人が増えた)
  • 塔の上部は烈風が吹き荒れ、上部に住んでいた人々は塔の下部に降りていった。(郵便配達も困難になり機能不全に)
  • 干ばつで村まるごとの避難があった。
  • 水源を求める遠征隊が組まれ、砂漠に水がないか調査をしていた。
  • 少なくとも「グレートベースン」「釜戸」「フメロリアのオアシス」という大きな水源があり、その水源から人口の限界が定められていた。
  • 遠征隊34によってそれ以外の場所の新しい泉が発見された。
  • 塔を深く掘って、水を手に入れていた。後に水調査隊によって水門で制御され、みんなで生き残るために極限の節水生活を送っていた。
  • 主人公がたどり着いたときには、塔に人類はいなかった。(全員塔を離れたか、絶滅したかは不明)

「時間の単位」「人々」「場所」などについての解説

本作には独自の言葉がちょこちょこ出てくる。ここではそれを推測し、解説していこう。

事象

Jusant

太陽が正午を指し、動きを止めた事象のこと。この時から雨は降らなくなった。

主要登場人物

少年(主人公)

雨が降ると、笛を吹いて知らせる伝説の音楽家の末裔で、名前は不明。バラストの子どもである相棒の青いのと一緒に旅をし、塔に辿り着いた。

青いの(相棒)

バラストの幼体で名前は不明。エコーと呼ばれる鳴き声によって、植物や動物に特定の動きをさせることができる。鳴き声がかわいい。

ビアンカ

もう一人の主人公。絵の描写すらなく、あるのは日記の文字だけ。塔の最下部ロータイドから、バラストを探し求める遠征隊に参加するためメッテやソルと旅に出る。最後はビアンカ以外の遠征隊は全員死に、ビアンカはバラストとともに暮らし生涯を終えた。

メッテ

ロータイド出身の女性。ビアンカより若いらしい。Jusantで両親は塔を離れたが、メッテだけは残った。両親が塔を離れたことで、グループの年長者たちとの軋轢が生まれ、塔にいたいのに嫌な思いをしていた。そこで遠征隊に参加し、ロータイドを離れることとなった。最後は遠征隊を離れ、農家のガルがいる農場に留まることとなった。

ソル

ビアンカより年長の男性。崖登りが得意で、ビアンカと冒険を共にする。伝承の唄の「道行く私を雲が見ている」というフレーズが好きで、よくその唄を唄ったらしい。最後はバラスト捕獲のため雲のなかに突入するも、帰らぬ人となった。

エメ

ビアンカの相棒。自分の小屋を訪ねる旅人からたくさん話を聞き、ビアンカに伝説の音楽家のことを伝える。ビアンカからティーポットを貰い、別れた。

アルロとベカ

ハイフィールド最後の農家。伝説の存在バラスト捕獲のため遠征隊を編成。ビアンカ一行も加わり旅に出るも、ベカは途中で落下死してしまい、アルロはバラスト捕獲のため雲のなかに突入し死亡する。

時間の単位

オクターブ

1年のこと。ブレラ新聞にて、
「スパークがブレラに成長するには何オクターブかかるのでしょうか?」
との記載があるため、使い方的に「年」を指している。
また、ココとメッテの手紙のやり取りから、親の代でJusantが起こり、メッテたちは海を知らないことを考えると、ビアンカとメッテの遠征の始まりである12オクターブは12年ほど、ちょうど1世代ほどの時が経過したというのも頷ける。

プライム

プライム=1時間くらい?コミュニティ食堂の張り紙に
「混雑解消のため、食堂は1プライム早く開店することになりました」とあるので、1日をさらに区切った、ゲームに出てくる時間の最小単位だと思われる。

セカンド、サード、フォース、フィフス、シックス、セブンス

恐らく年月日における「月」のことを指している。
1オクターブで1年だとして、音楽用語で1オクターブはドレミファソラシドの7音あり、1年は7か月で区切られていると推測できる。
最初の月は何もつけず、(1月はオクターブ表記のみ)
2月~7月をセカンドからセブンスで表記していると思われるが
本作では、そのセカンドやサードの前にも数字が付き、それに規則性がないため、その順番については詳細が分からない。
せっかくなのでそれを考えるための材料である、ビアンカの日記の順番をここに記そう。筆者のIQでは規則性は見つけられなかったが、もし読者の方で分かった方がいらっしゃれば教えていただけると幸いだ。

ビアンカの日誌の日付の順番

12オクターブと1サード 
12オクターブと2セカンド 
12オクターブと1フィフス 
12オクターブと2サード 
12オクターブと3フォース 
12オクターブと2セブンス 
12オクターブと2シックス 
13オクターブと1サード

日記の内容を見る限り、ビアンカの物語はこの順番で進んでいるため、日記のページの前後などはなさそう。

動物

チョコ

地面をちょこちょこ走り回っているウリボーみたいな生き物。
ブレラ新聞によると、茶色や黒色の毛、大きな耳、神経質で怠け者の性格。哺乳類のくせに卵を産む変わり種で、その卵は輝いているらしい。
※ちなみに現実の哺乳類で卵を産む動物は、カモノハシとハリモグラの2グループだけで、単孔類と言う。

ペブル

岩に手足の生えた、崖を登る生物。人に捕まれた状態でも登ることができ、成長すると人を乗せて運んだり、郵便配達をしていた。塔から人類がいなくなってからは、野生に戻り群れで崖で暮らしている。ちなみにペブル(Pebble)は英語で「小石」という意味。

スパーク、ブレラ

浮遊する、光るクラゲみたいな生き物。シュリンクレットという水生花みたいな植物に住んでおり、吐き出される。成長すると巨大な浮遊するクラゲ「ブレラ」になる。寿命を見届けた人がいないほど、長寿らしい。

ウィーブレーク

白一色の羽根と青いとさかで知られる中型の鳥。巣作りに、人々の貴重な資源である木々を盗んでいくらしい。そのため人からは泥棒と嫌われている。

場所

ロータイド

ビアンカやメッテの故郷。直訳すると「引き潮」となるため、引き潮のときに1番したにくる町、ということだと思う。

ハイフィールド

塔の中層部の地区。日時計があり、その日時計は主人公が操ることができる祭壇にもなっていた。

ボートマン地区

大きな桟橋がある場所。主人公が訪れたときには、桟橋は崩壊していた。

上部

スパークルシュルームという光るキノコの産地である場所。名前の描写はなかった。

最上部

人々が暮らしていた最上部。Jusant後、烈風が吹き荒れるようになり、人々は最上部から降りるようになった。

頂上

バラストたちが住む場所。ある日異変が起こり、1匹を除きバラストは全員凍ってしまった。

考察(ネタバレあり)

本作では分からないことがたくさんある。その中でも、作中の資料を全て集めて色々考察してみた。もちろん正解などないが、ここではそれらしいことを書いてみる。

この世界の雨はなぜ降らなくなった?

この世界の雨が降る仕組みは、エンディングから見るに、バラストが塔の上空にある巨大な水の塊に触れることによって雨が降るものだったのだろう。しかしJusantによって太陽が止まり、バラストの生息地である頂上が極寒の地となってしまったため、バラストはほぼ全員氷漬けになってしまった。それによって雨を降らす存在がいなくなり、雨が降らなくなったと考えるのが妥当だろう。

生き残っていたバラストは?

音楽家によって起動する塔の仕組みの詳細は分からないが、塔は音楽家とバラストという存在によって、謎の技術で光ったり起動したりすることが分かる。生き残ったバラストは、塔の最上部から頂上まで音楽家を運ぶためのバラストだったと考えられ、そこは極寒ではなく、生き残ったと考えると筋が通る。

Jusantはなぜ起きたのか?最後はどうなったの?

第二章の日時計や、第六章に入る直前の、主人公がバラストに乗っているときの太陽の位置はおそらく動いていなかった。
ではそれがなぜ起きたのか?この世界の化学技術ではそれを調べる方法もなかったのだろう、作中では触れられていなかった。そしてエンディングでは、雨が降った描写はあったのだが、太陽が動き始めた、という描写はなかった。そのため、確実にそうとは言えないが、バラストが戻ったということは、太陽が動き始めた、と考えてもいいだろう。実はゲーム内で登場する壁画は、メニューから開いてみると詩が書いてある。そこには、すべては循環して1つだ、というような内容が書いているため、バラストが動いた、ということは太陽も動いた、と推測できるのである。そして何より、なんかハッピーエンドっぽかったし。

主人公のストーリーは、ビアンカが生きていた頃からどのぐらい経った?

主人公が訪れた際には、塔に生きている人間の姿はなかった。塔から全員離れてしまったのか、それとも塔に残った人は絶滅してしまったのか詳細は分からない。主人公が乗ったバラストには、アンカーを設置するところがあったが、おそらくビアンカが作ったものだと思われる。ビアンカはバラストとともに一生を過ごし、亡くなっていった。ビアンカは最上部で農家になって暮らしていたそうで、寿命を全うしたと考えると、少なくともJusantから50年は経過したのではないかと思われる。この世界の平均寿命も何も分からないので、ざっくりとした概算になるが、十分な食料や医療もない世界と考えるとそのくらいかな、という感じ。50年も雨が降らなかったら塔の中の水分も完全に枯れ果てるだろうってのも考察材料だ。

ハッピーエンド?

ハッピーエンドだ。青いのかわいい。

感想レビュー(ネタバレあり)

塔を登るクライミングアクション、太陽が止まり、大混乱となった世界の描写、そして青いかわいいの、全てが良かった。音楽もゲームにとても馴染んでいて、ゲームを邪魔することなく溶け込んでいた。物語が大好きな筆者にとっては、こういうゲームは大好きでたまらなかった。崖登りアクションも、実際に両手を交互に使うためリアリティがあったし、高いところから落ちてしまったときは、あぁああ!となって臨場感が満載だった。残酷すぎる世界なのに、なぜか綺麗で美しく見えてしまうのが荒廃世界の不思議なところ。塔以外のことは何も分からなかったが、塔だけでもたくさんのことが起きていた。過去に平行するビアンカのストーリーは二重で楽しめてなおよかった。でもすまん、1つどうしても分からなくて教えてほしいことがある。ビアンカが1年以上かけて登った崖を、水の補給なしで一気に登っていったこの音楽家の少年は何者だ?いや、待ってくれ、たしかバラストは巨大な水の生物と書いていた。もしかして…少年は道中で青いのを……吸っていたんじゃないか?(暴論)

関連リンク

◆『Jusant(ジュサント)』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで実況したJusantの再生リスト
◆筆者のYouTubeチャンネル(ゲームの実況や紹介、たまに攻略やってます)

Jusant © 2023 DON'T NOD

-ゲームレビュー
-, , ,