ゲームレビュー

【Lotte(ロッテ)】5分でクリアできるのに深いゲーム【感想・レビュー】

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

Lotteってどんなゲーム?

Lotteタイトル画面
開発 / 販売元mathismeilby / mathismeilby
対応機種Steam(PC)
価格Steam:¥120
ジャンル2D / プラットフォーム / パズル
プレイ人数1人
発売日2023年5月9日(Steam)
ゲームインフォメーション

『Lotte』は短編の2Dパズルプラットフォームゲーム。両手のない女性「Lotte(ロッテ)」が主人公で、死ぬとハエになってステージを攻略していく一風変わったゲームだ。

ボリュームは5分ほど、しかし作り込まれたパズルプラットフォームとしての出来や、リアルなSE、そして最初は意味の分からないエンディングに強く惹かれたためブログ記事、そして単発動画としてYouTubeに投稿することにした。

Steamのストアページのゲーム概要も載せておこう。

A minimalistic five-minute puzzle platformer, where you become a fly when you die. Immerse yourself in a soothing forest and use your ability to become a fly to solve puzzles.

死ぬとハエになる、5分間のミニマムなパズルプラットフォーム。癒しの森に身を置き、ハエになる能力を使ってパズルを解きましょう。

ではどのようなゲームか画像付きで紹介していこう。

ゲーム内容について

プレイシーン1

『Lotte』は2Dパズルプラットフォームらしく、両手のない主人公「Lotte」ができることは、

  • 上下左右の移動
  • ジャンプ

のみだ。しかし画像のようなステージはどうやってクリアするのか?それは

プレイシーン2

針の山に落ちると死ぬ。死ぬがハエとなって、空を飛んで移動ができる。ハエになっている間は壁を通り抜けることもできるが、ハエでいられる時間は短く、気を抜けばすぐに人間の姿に戻る。つまりゲームオーバーという概念は存在しない。

プレイシーン3

ハエになること利用し、鍵を手に入れてドアを開けて進む、といった感じだ。

このように何ステージか進むとエンディングが待ち受けている。

ここからはネタバレ注意だ。

エンディングについて

エンディング1

突然、実写の写真が表示される。まさに不意をつかれた感覚、一瞬恐怖さえ感じた。

ここからは文字が流れる。できるだけゲームになじんだフォントを使い、画像の中でも翻訳しているので見てみてほしい。

エンディング2

"If you want to die, you can just decide to do so"
- Lotte(1994)

「死にたいなら、ただそう決めればいい」
ーロッテ(1994)

エンディング3

A game dedicated to
Lise Lotte Hoj(1955 - 2013)

リセ・ロッテ・ホイ(1955 - 2013)
に捧げるゲーム

エンディング4

Lotte died of natural causes.

ロッテは自然死した。

以上がエンディングである。よく意味が分からないと思うので次に解説をしていこう。

解説・考察

エンディング

筆者はクリアしたとき、よく意味が分からなかった。

そこでリセ・ロッテ・ホイ氏が実在するかを調べてみた、すると。

デンマークの政府サイト

名前から、デンマークの方であることが分かり、そして

「afdoede」というデンマークの死亡者を調べることができる政府サイトを見つけることができた。

生没年、そして名前から、この方に間違いないだろう。このサイトはドメインが.dkとなっているので、デンマークの政府のサイトであることが分かる。

つまり、実在した人物ということだ。

エンディング

このエンディング絵の女性、よく見ると両手がない。

そしてゲームの主人公のLotteも両手がない。

ここからは考察となるが、

  • ゲームのLotteは両腕のない女性
  • エンディング絵の女性も両腕がない
  • 死ぬとハエになり、そしてまた人間に戻る
  • ゲームオーバーが存在しない

これらの事実を元に、できる考察はこうだろう。

このゲームは、Lotte氏の生き方から、死生観について考えてもらうゲームなのだ

仮に写真の2人が親子ならば、Lotte氏は両腕がない状態で子育てをしたのだと推測できる。

1994年に、喧嘩でもしたのだろうか、死にたいと作者が言ったとして、Lotte氏はエンディングのように返したのだ。

両腕がない状態でも生きて子育てまでし、それでも自然死を迎えることができたそのLotteの生き方をユーザーに見てもらいたかったのではないだろうか。

筆者には、

自分よりつらい人がいたとして、その人が自然死するまで生きることができる世界なのだから、死にたければ死んでもいいが、生きてみないかと言っているように思えた。そして、死んでもハエになること、ゲームオーバーが存在しないことは、無駄なことなど何もないというメッセージとも受け取ることができた。

考察はここまでにしよう。

まとめ

まとめ

たった5分でクリアできるゲームで、これだけ考えさせてくれるゲームはあっただろうか。

ある意味パズルゲームとしても秀逸だった。なぜならネットで調べればある程度答えのようなものが出てくるのだ。

もちろん、プラットフォームゲームとしても楽しかった。全てを紹介はしていないが、鍵の特性などにも珍しい要素があった。

PCゲームなのでPC持ってないよという方には筆者の実況動画を是非みてほしい。

こういう何かメッセージ性のあるゲームは、本当におもしろい。

Lotte © 2023 mathismeilby

関連リンク

【Steam『Lotte』のストアページ】
https://store.steampowered.com/app/2369410/Lotte/
【実際にプレイして実況した動画】
https://youtu.be/Qhzer3ACTQg
【筆者のYouTubeチャンネル(登録して応援してもらえると嬉しいです)】
https://www.youtube.com/channel/UCjAPRCpWSEqf80L5Ii3p2_Q
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