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輪切りにされた主人公の自力の救出劇『ミスター・クーのいろいろ』感想・レビュー

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

『ミスター・クーのいろいろ』とは?

インフォメーション

開発 / 販売元Gammera Nest / Meridiem Games, Astrolabe Games
対応機種Steam / PS5 / PS4 / Switch / Xbox Series X/S
価格Steam:¥1,520
PS4, PS5 :¥2,970
Switch:¥2,160
Xbox Series X/S:¥2,350
ジャンルポイント&クリック / アドベンチャー / 2D
プレイ人数1人
発売日2023年9月7日
インフォメーション

あらすじ(Steamストアページより引用)

「ミスター・クーのいろいろ」は、シンプル且つ楽しい2Dカートゥーン謎解きアドベンチャーゲームです。プレイヤーはマウスをクリックするだけで手描きのカートゥーン世界に入り込み、「バラバラ」になったMr. Cooと様々な謎を解き明かしながら、Mr. Cooの「自分探しの旅」を手伝います。

どんなゲーム?

「ミスター・クー」と呼ばれる黄色のキャラクターが、輪切りにされた自分を自分で救出しに行くアドベンチャー。

この1行だけでヤバイゲームだということは伝わるだろう。

しかし本作、マジで楽しい

年間100本ほどゲームを遊ぶ筆者が、間違いなく今年1番楽しかったゲームだったので、次項から詳しく紹介していきたいと思う。

ちなみに↑の絵の状況は

ミスタークーが、生まれる前のひよこを起こそうとして、卵の中にいるというものだ。

理解しないでほしい。感じてほしい。

本作の面白さ

考えるな、感じろ

この絵の状況は

寝落ちしそうな左のゴブリンが夢を見ている時に

その夢の枠の取っ手からエンジンをかけ、夢の枠を緑色の雲にしたあと

ミスタークーがその雲をつかんで謎解きをしようとしているところ

である。

文字化するとヤバイが、ゲームではもっとヤバイ。

謎解きの答えは、いつも常人の発想を超えてくる。

でも大丈夫、詰んでもヒントの本を開けば答えが載っている。

しかし本を見ても、理解が追い付くことはあまりなかった。

謎解きの難易度は、謎解きのロジックがそもそも意味不明なので、人によってはヒントなしは高難易度になるかもしれない。

自分で自分を助けに行くという孤立感、万能感

とあることから、ミスタークーは

あたま・どうたい・かはんしん

の3パーツに斬られてしまう。

パーツを切り替えて謎を解いていくことになるが、自分と協力して自分を助けに行く状況はまさにカオスとしか言えない。

しかしそれが面白い。

パッと思いついた作品ではない

本作は、少なくとも16年前に形作られていた。

開発「Gammera Nest」のNacho Rodríguez氏のYouTubeチャンネルを見れば分かるのだが、

本作のミスタークーは少なくとも16年前から存在している。

8分ほどの動画となっていて、等身は本作のゲームよりだいぶ大きいが、ゲームとまったく同じノリの映像がそこにはあった。

本作では序盤にリンゴを食べようとするミスタークーだが、初期ではニンジンが好きなようだ。

遊べば遊ぶほど知りたくなるミスタークー。

ちなみに11年前の動画から、本作のゲームと同じ等身になっている。

感想・レビュー

謎解きも展開も、常人では予想がつかない面白さ

言語化すると、まともとは思えないことばかり起こる。

展開だけでなく、謎解きも意味不明なことが多いので、ヒントなしでの攻略は不可能に近いかもしれない。

しかし自分で謎を解いて先に進む楽しさ、これは動画を見るだけという、映像だけで楽しめるものではなかった。まさにゲーム化して大成功だったに違いない作品だ。(しかし興味があればYouTubeの作品も見てみてほしい、カオスすぎて面白い)

発売からわずか5日にして222件のSteamレビュー中、90%以上がおすすめした「非常に好評」ステータスとなっており、皆が皆面白いと感じているようだ。

筆者はアドベンチャーゲームを数多くやってきたが、ここまで心から楽しめたゲームはなかったと思う。

自分が10歳の頃にみた千と千尋の神隠しのように、

最高の物語がつまった作品に、抵抗力なしの状態で感じるあの感動が今回起こった。

ほかのアドベンチャーゲームのように世界の危機を背負ったりもしない。

ただ
「自分がさらわれて」
「自分を助けに」
「自分と協力する」

なんてまともな精神状況では作れないゲームだと思う。

最近やることが多くて疲れ気味の筆者だったが、本作を契機に、またブログの執筆活動をしっかり再開したいと思った。

元気が出たのだ。

しかも本作、次回予告がなされており、続編がある。

楽しみでならない。

楽しみでならない。

ちなみにSteamのストアページに書いてあるゲーム紹介の文章のセンスが高い。

「バラバラ」になったMr. Cooと様々な謎を解き明かしながら、Mr. Cooの「自分探しの旅」を手伝います。

自 分 探 し の 旅

関連リンク

◆『ミスター・クーのいろいろ』の公式ホームページ
◆『ミスター・クーのいろいろ』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで配信した『ミスター・クーのいろいろ』の動画URL
◆筆者のYouTubeチャンネル

The Many Pieces of Mr. Coo © 2022 Developed by Gammera Nest S.L. under PlayStation Talents Program of Sony Interactive Entertainment España, S.A.U.Published 2022 by Gammera Nest. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners. All rights reserved

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