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『Ells Tales: Egg』の考察・全エンディング・全実績攻略・感想レビュー【ホラゲ】

ひろてく

ゲームの考察・感想レビューのブログやってます。 ストーリー性強い作品が好きで、最近は「ホラー」や「アドベンチャー」のジャンルが多めです。 YouTubeで実況もしてるのでそちらも是非。

本記事では、全ENDクリア&全実績解除済の筆者が

◇前半ではゲームの概要から魅力・このゲーム買うべき?をご紹介

◇後半ではネタバレありの考察・全エンディング紹介・全実績攻略・感想レビューなどのパートを設けています

既プレイの方も未プレイの方も是非ご覧ください。

※本記事は恐怖画像や恐怖描写などの表現を含むため、苦手な方はご注意ください。

『Ells Tales: Egg(エルステイルズ:エッグ)』の基本情報

開発 / 販売元Ells&Pills
対応機種Steam
価格¥235
ジャンルホラー / クリッカ―
プレイ人数1人
発売日2024年6月8日
コピーライト表記Ells Tales: Egg © 2024 Ells&Pills
ゲームインフォメーション

ゲーム概要

Welcome to the survival horror clicker! Try to save a chicken egg and at the same time your life.

翻訳:サバイバルホラークリッカーへようこそ!ニワトリの卵とあなたの命を救おう。

(Steamストアページより引用)

どんなゲーム?

『Ells Tales: Egg』はサバイバルホラークリッカーゲーム

目が覚めると手錠を付けられて動けず、目の前にはスイッチと卵が縄跳びをする台がある。

さまざまな条件をクリアして、脱出を目指そう。

ちなみに本作はマルチエンディングであり、パズル要素も多いのでただのクリッカーと思って遊ぶと痛い目に合う。

また、タイトル『Ells Tales: Egg』の意味は

「Ells(デベロッパーの名前の一部)の物語:卵」という意味になる。

本作の続編
『Ells Tales: Chicken』の考察・攻略記事はこちら

本作の魅力

起きたら手錠とノコギリ。良質なソリッドシチュエーション

映画ソウでおなじみ

意識が戻ると極限状態になっていて、脱出する方法は用意されているが、そのためには特定のゲームをクリアしなければならない。

狂気に満ちた空間

この場所では、大量の鶏に囲まれてゲームをすることになる。

怒らせないよう慎重にクリックしていこう。

マルチエンディングとパズル要素

周りを見渡すと数式がちらほら。

どうやらクリックするだけのゲームではなさそうだ。

卵守りたいんだけど買うべき?

パズルホラーが好きなら買うべき。

クリッカーと見せかけてパズル要素が強いため、極限の状況でパズルを解くスリルが好きならば買っても損はないだろう。一見ただのクリッカーゲームに見えるのでクリッカーガチ勢の方は気になっている方もいるかもしれないが、本作ではクリックスキルはそこまで重要とならないためおすすめには至らない。クリックはただの手段であり、本作はパズル要素が散りばめられた短編の脱出ホラーと言った方が正しい。ちなみに筆者は自分で考えながら全実績を解除までやったので2時間弱ぐらい遊べた。たった235円なのでコスパは良さげ。

下記からネタバレありなので注意

◆攻略:全実績解除方法(ネタバレあり)

  • 「LEFT」
    条件:カウンターが19のときに左スイッチを押し、左手を自由にする。
    解説:E(5)+G(7)+G(7)=19
  • 「RIGHT」
    条件:カウンターが40のときに左スイッチを押し、右手を自由にする。
    解説:1E(5)+2G(14)+3G(21)=40
  • 「BOTH」
    条件:両手を自由にする。クリックに成功し続けカウンターを150にすると達成。試してないが上記のLEFT RIGHTの条件をどちらも満たして両手を自由にしても達成すると思われる。
  • WIN #1
    条件:クリックに成功し続けカウンターを150にする。
  • WIN #2
    条件:カウンターが46のときに左スイッチを押し、両手を自由にする。
    解説:アルファベットの順番。すなわちW(23)+I(9)+N(14)=46
  • END #1
    条件:両手を自由にした状態で、ショットガンで鶏男を倒し、部屋を出て左側の壁のスイッチを押し扉の奥へ進む。
  • END #2
    条件:壁のスイッチを2回押し、卵を持った状態で、部屋を出て右側の扉の奥に進む。
  • NO HANDS
    条件:上記の実績が関係ないカウンターの数値のときに左スイッチを押し、ノコギリを発動させる。

全エンディング紹介(ネタバレあり)

エンド1

条件

両手を自由にした状態で、ショットガンで鶏男を倒し、部屋を出て左側の壁のスイッチを押し扉の奥へ進む。

内容

上記の条件で左の部屋に入ると、女性の体をした鳥人間が現れ、直後襲い掛かられて暗転し
「鶏が先か 卵が先か」
と文字が表示されメニュー画面に戻る。

備考

手に卵を持って部屋に入ってもエンディング内容は変わらない。

エンド2

条件

壁のスイッチを2回押し、卵を持った状態で、部屋を出て右側の扉の奥に進む。

内容

上記の条件で右の部屋に入ると、水がいっぱいの井戸のような場所にいる人型のスライムが気持ちよさそうに浸かっている。見つめられながらゲームは暗転し
「親なくして雛は育たず 故に鶏が卵に先立つ」
と文字が表示されメニュー画面に戻る。

備考

強いメッセージを感じる。

バッドエンド

条件

卵を手に持っていない状態で、人型スライムに会う。

内容

井戸の前までいくと突然襲い掛かられる。
メニュー画面に戻ることもなく、ゲームのスタート位置に戻される。

備考

スライム「卵持ってこい」

考察:エンディングの意味は?(ネタバレあり)

エンディングの意味は?

考察:人型スライムの正体は主人公が守った大事な卵

一見ただの鶏小屋に見えるあの空間には、1つだけ異様なものが存在している、それはあの井戸だ。普通鶏舎小屋の中に井戸を置くなんてことはないし、その存在には違和感しか感じない。しかし本作にはテーマが存在する。それは「鶏が先か 卵が先か」というもの。そのテーマから考えると、主人公の守った卵こそがあのスライムと井戸なのだと分かる。すなわち、井戸=卵の殻、スライム=黄身と考えると分かりやすいだろうか。だからこそ卵を持ってこなかった(守らなかった)場合に恨まれたのだ。そして主人公が卵を守る行為こそが、END2のメッセージ中の"親の保護"であることも分かる。よって考察の結論に至ることとなった。逆に鶏人間については、最初に会う男の鶏人間も、左の部屋にいる女の鳥人間も、反撃しなければバッドエンドとなる敵扱いなので、卵を狙う敵を表現していると思われる。鶏なのに卵を狙う構図は違和感があるかもしれないが、実際に鶏は自分やほかの鶏の卵を食べる、食卵(しょくらん)という行動が存在するのでそれを表現した形だろうか。

鶏が先か卵が先か

「鶏が先か卵が先か」

このテーマについて調べると、思った以上にたくさんの資料が出てくるが

簡単にそれぞれの理由を見て楽しんでみよう。

卵が先派の場合

鶏は、他の鳥が進化(突然変異)して初めて生まれたのだから、最初は卵からのハズという主張。あーなんかしっくりくる。

鶏が先派の場合

鶏の卵巣から、卵の殻を形成する「OV-17」という卵の殻を形成するタンパク質が見つかったので、これがなければ卵は形成されないから鶏が先という主張。

この進化論と生物学的研究結果がぶつかりあったりしてるらしい。

海外版きのこたけのこ論争みたいなものだろうか、調べると他にもたくさん載ってて楽しいので時間があれば調べてみてもいいかも。

ちなみにこのテーマの答えは、いまだに出ていないそうだ。

感想レビュー(ネタバレあり)

ただのクリッカーゲームと思わせておいて、パズル要素やメッセージ性のある脱出ホラーゲームだった。映画ソウやCUBEなどのソリッドシチュエーション系のホラーが好きな人へのアピールもしっかりしつつ、さらにパズル性やマルチエンディングを持たせたことで満足感のあるゲームとなった。また、ローポリゆえに不気味さも際立っており、本作のゲーム性とシチュエーションによく合っていた。実際500円以下のインディーホラーゲームというのは当たり外れが多いが、本作は上記の理由から間違いなく当たりと言えるだろう。ちなみに筆者は発売するホラゲを毎日チェックしており、日々たくさんのインディーホラーゲームを購入して遊んでいるが、実際に記事や動画にする作品は少なく、高確率でハズレを引いている。だが本作のようなゲームを引いたとき、嬉しさと楽しさが同時にこみあげてくるのでこの活動はやめられない。前の記事で紹介した『FLATHEAD』もかなりの良作SFホラーだったが、日本語非対応のため日本ではあまり受けなかったが、めげずに続けていこうと思う。

ところでなんで卵で縄跳びしてたんだ?という究極の謎が残されるが、それはさすがに筆者にも考察不可能でした。

関連リンク

◆『Ells Tales: Egg』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで実況投稿した動画のリンク卵を守らないと大変なことになるホラゲが良い具合に狂ってた【全実績解除】【Ells Tales Egg】
◆筆者のYouTubeチャンネル(記事が良かったら登録して応援お願いします!)

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