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【ホラー】小悪魔な幽霊と7日間の同居生活『Seven Nights Ghost』感想・考察レビュー

ひろてく

主にホラゲの考察や感想記事を書いてます。 ストーリー性の強い作品が好きで、たまに映画の感想記事も。

『Seven Nights Ghost』とは?

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開発 / 販売元 TozukuGames / TozukuGames
対応機種Steamのみ
価格Steam:¥1,200
ジャンルホラー / 恋愛シミュレーション / FPS
プレイ人数1人
発売日2023年8月31日
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あらすじ(Steamストアページより引用)

『呪あふれる 穏やかな日々を』 幽霊との7日間の奇妙な共同生活を描く、ハートフルホラー探索ゲーム

どんなゲーム?

幽霊がいるとウワサの社宅に7日間だけ滞在することになった主人公が、小悪魔な幽霊と同棲するホラーゲーム。

7日後には取り壊される予定になっているが、果たしてこの同棲生活を無事に生き抜くことができるのか。

まさにその文字通りのゲームなのだが、決して命は奪ってくることはなく、奪ってくるのはドーナツだけ。

公式ではハートフルホラーと言っているが、実際は恋愛シミュレーションに近い。

しぐさがかわいい。

ちなみにエンディングは2種類のマルチエンディング形式。

1日1ミッションが与えられる。

7日耐え抜こう。

暗くて見づらいが、画像のようにポッと出現し、常に主人公を追尾してくる。

近くにいると耳鳴りのような音が鳴り、近づくほどその音は大きくなる。

基本的には幽霊に触れるとゲームオーバーとなるが、視界に入ればすぐに消えるので、音が聞こえたら音がする方を向こう。

足元に出現することもあるので、そういうときはあきらメロンだ。

本作の面白さ

ちゃんとホラーしてくれる

壁から出てきたり

瞬間移動したり

触れると全力で脅かしてきたり

ちゃんとホラーしてくれた。

やっぱり和風ホラーは白装束が鉄板だと分かる。

家が綺麗

え?7日後に取り壊されるんですよね?

Unityのアセットの問題だろうか、とにかく不自然なまでに綺麗な屋内だった。

しかし筆者は綺麗好き、これは高感度アップな要素だった。

ホラーでも清潔が1番。

主人公が気さく

一般人なら逃げ出したりするだろうレベルのジャンプスケアを繰り出して来る幽霊だが

主人公は優しく対応する。

もちろんドーナツは死守しようとするのだが、幽霊に冷たくあたったり、攻撃するようなことはない。

これもハートフルホラーならではなのか。主人公に癒されることもしばしばあった。

もはや新婚生活

これはもう、新婚夫婦のいたずらの攻防戦だ。

ターゲットはドーナツ

これは恋愛シミュレーションに他ならない。

このやり取りが最高に癒される。

感想レビュー・考察(ネタバレあり)

感想・レビュー

もはや愛着しかない。

幽霊がおっさんだったなら、どうだっただろうか。

この美人なお姉さんだったからこそだとは思うが、全エンディングを見た時にはとても愛着がわいていた。

各エンディングについては次の考察パートで紹介するとして、ここではしっかり感想を述べよう。

本作を単なるホラーというジャンルで見た場合、殺しにかかってこない幽霊などそもそもホラーとしての条件が破綻していると言えるだろう。

「俺には感情がない!」と言って他人に怒っているように、矛盾しているのだ。

しかしハートフルホラーならどうだろうか。

暗闇の中で、触れると脅かされてゲームオーバーにはなるホラー要素は守りつつ

7日という限られた時間に紡がれる愛のような絆のような不思議な感情を芽生えさせるストーリーは、まさにプレイヤーの心を鷲掴みにすることだろう。恋愛要素の純度が高いゲームだったように思う。

値段に対するボリュームについても

エンディングが2種類用意されていて、全て回収しても4時間ほどのボリューム。1,200円という値段に対して相応の価格と言えるだろう。

一方本作では何が1番素晴らしかったかをお伝えしよう。

それは「間」である。

主人公を襲おうとするが、手前にドーナツがあったりクワガタのおもちゃがあったりすると、

絶妙な無音の、全てが停止した「間」を提供してくれる。

この「間」は頻繁に使われていたが、どれも秀逸なタイミング、そして長さだった。

しゃべったり脅かす「動」だけがゲームではない。

この「間」を使いこなすことこそが難しいのである。

配信でも関心しっぱなしだった。

本作をおすすめするかと聞かれたら、お化けと恋愛シミュレーションしたいならおすすめするだろうし

逆にホラーだけが目当ての人にはおすすめできない作品だとは思った。

次に各エンディングについての考察をしていこう。

考察

エンディングは2種類ある。

1日目~8日目で、部屋に存在する「封印のお札」を全て剥がして8日目、家を出ることでトゥルーエンド。どこか1日でも剥がさないとノーマルエンドだ。バッドエンドは存在しない。

まずは7日目までで分かる情報を羅列していこう

・幽霊の女性の名前は「沢井瀬 円」さん
・死因は不明だが5年前にこの部屋で亡くなった
・主人公は沢井瀬さんが飼っていた猫のニーナを、横山部長経由で主人公が引き取り、寿命を全うするまで世話した

次にノーマルエンドについて。内容はこうだ

7日目でニーナのことを知った沢井瀬さんは主人公にツンデレな手紙を贈る。しかし直後姿を現し、お別れを言う。主人公はニーナの亡骸から作った尻尾の毛のアクセサリを渡し、主人公が部屋を出るとエンドロールが流れ、沢井瀬さんは天国のような場所に行く。そこにはニーナらしき猫がおり、最後は成仏したっぽい演出となっている。

次にトゥルーエンドについて。内容はこうだ。

エンドロールが流れるところまではノーマルエンドと同じだ。しかしエンドロールが流れ終わると、突然新幹線の席に座っている。直後視線は手に移り、隣には沢井瀬さんがいて手を重ねていることが分かる。沢井瀬さんの顔にあった傷は消え、楽しそうにドーナツを手にし、主人公に1口分けると、すぐに食べる。ラブラブ新婚生活だ。最後は猫のニーナも反対側の席で寝ており、まさにトゥルーエンドとなっている。

以上の前提情報からできる普通の考察はこうだろう。

ノーマルエンドはニーナと一緒に成仏エンドで、トゥルーエンドは封印が解けて結婚エンド。

しかし筆者はそうは思えなかった。

ノーマルエンドについては、成仏エンドと言っていいだろうが、トゥルーエンドはワケが違う。

筆者が思うトゥルーエンドの本当の内容は

「主人公は死んだ」

だ。

なぜそうなのか、その理由は2つある。

1つ、顔の傷。

成仏エンドで沢井瀬さんの顔の傷が消えていたことから、天国に行く=顔の傷が消えるということだ。そして、トゥルーエンドでの沢井瀬さんの顔の傷は消えていたのである。

2つ、猫のニーナがいる。

猫のニーナは成仏して天国にいたはず。しかし、トゥルーエンドでは新幹線にいる。ニーナがいる場所は天国以外にはないはずなのだ。

以上2つの理由から、トゥルーエンドは主人公はあの部屋を出た後死んでしまい、天国で猫と3人で幸せにくらしているということだ。

天国に新幹線があるかって?

移動に便利だからあるなのだ。

関連リンク

◆『Seven Nights Ghost』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで配信した『Seven Nights Ghost』のアーカイブ動画
◆筆者のYouTubeチャンネル(記事が良かったら登録して応援お願いします!)

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