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『Ells Tales: Chicken』の考察・全エンディング・全実績攻略・感想・卵の位置

ひろてく

ゲームの考察・感想レビューのブログやってます。 ストーリー性強い作品が好きで、最近は「ホラー」や「アドベンチャー」のジャンルが多めです。 YouTubeで実況もしてるのでそちらも是非。

本記事では、全ENDクリア&全実績解除済の筆者が

◇前半ではゲームの概要から魅力・このゲーム買うべき?をご紹介

◇後半ではネタバレありの考察・全エンディング紹介・全実績攻略・感想レビューなどのパートを設けています

既プレイの方も未プレイの方も是非ご覧ください。

※本記事は恐怖画像や恐怖描写などの表現を含むため、苦手な方はご注意ください。

『Ells Tales: Chicken(エルステイルズ:チキン)』の基本情報

開発 / 販売元Ells&Pills
対応機種Steam
価格¥235
ジャンルホラー / パズル / 倉庫番
プレイ人数1人
発売日2024年7月26日
コピーライト表記© 2024 Ells&Pills
ゲームインフォメーション

ゲーム概要

Welcome to the survival horror sokoban! Make your way through the maze of puzzles and try to save the chicken's life.

筆者翻訳:サバイバルホラー倉庫番へようこそ!迷路のようなパズルをクリアして、ニワトリの命を救おう。

(Steamストアページより引用)

どんなゲーム?

『Ells Tales: Chicken』は3人称視点の
倉庫番×サバイバルホラーの複合型ジャンルゲーム

前作『Ells Tales: Egg』の続編となり

本作では人ではなくニワトリを操作を操作して、首にカッターが付けられたニワトリの命を救うのが目的。

また、前作は1人称視点であったが、本作は3人称視点なので、前作で酔って遊べなかった方にも楽しみやすい作品だ。

ちなみにゲームシステムは1982年に発売した『倉庫番』のパズルシステムを基調に、雰囲気やストーリーがホラーというレアな組み合わせのゲームとなっている。

※前作の考察記事はこちら

本作の魅力

前作の続編

上のパートでもお伝えした通り

本作は『Ells Tales: Egg』の続編であり、「Ells Talels」シリーズの2作品目となる。

前作の発売日2024年6月8日からわずか2カ月弱でリリースされてしまった。

まさか誰も続くとは思っていなかっただろうこのシリーズ。

しかし本作のクオリティは「Egg」に負けず劣らずの良作だ。

遊んでも損はない唯一無二の良インディーホラーである。

倉庫番をElls Talesの世界観で遊べる

倉庫番にホラー要素を加えた作品を、筆者は本作以外に知らない。

そもそも倉庫番は古くから親しまれているジャンルであり、海外では「sokoban」と呼ばれるほど認知度の高いパズルゲームのジャンルだ。

インディーゲームで他に有名な倉庫番といえば『Baba Is You』とかだろうか。

やはり本作レベルでしっかりホラーな雰囲気を取り入れたゲームはなかなか無い気がする。

これは間違いなくレアゲーだ。遊ぼう。

マルチエンディング

前作よろしく、本作でもメインの倉庫番とは別のパズル要素でエンディングが分岐する。

前作のクリッカーかと思わせて暗号を解くパズルゲームだったのと同様に

倉庫番とはまったく関係ないパズルが存在している。

詰まってしまった方は本稿の攻略パートをご覧いただければ解決するので安心だ。

どんな人にオススメのゲーム?

どんな人におすすめ?

  • 前作『Ells Tales: Egg』が好きな人
  • レトロホラーとパズルゲームが好きな人
  • ニワトリとホラーの組み合わせが好きな人

本作は『Ells Tales: Egg』の正当な続編だ。前作のクリッカーシステムに対して、本作は倉庫番システムに変わり、主人公も人間からニワトリに変わっている。逆に言うと変更点はそのくらいで、結局はパズルを解いてマルチエンディングを楽しむ要素はまったく変わっておらず、作りこみもこだわりを感じるものとなっている。また、ゲームの価格は前作同様235円となっており、自力で全実績解除を目指すと、筆者は2時間ほど遊べた。コスパが良い上に、開発の「Ells&Pills」はSteamにてバンドル(セット)も追加した。前作と本作のセットでたった380円で遊べてしまうので最高にコスパが良い。ユーザーへのサービス精神旺盛の「Ells Tales」シリーズは、インディーホラーが好きな方は間違いなく買って損はないゲームだと言えよう。

◆攻略:全実績解除方法(ネタバレあり)

  • 「NICE AIMING!」
    条件:ボーナスの射撃ゲームで250点を獲得する。
    解説:ハンドガンのマガジンが4つ必要。
  • 「COLLECTOR」
    条件:すべての隠し卵をゲットする。
    解説:ステージ2のみ卵がないことに注意。
  • END #2」
    条件:すべての卵13個を集めた状態で、ステージ4の隠し扉を開き、穴に落ちる。
    解説:ステージ4で13個目の卵を手に入れた場合、一度リスタートしないと扉は開かない。
  • 「DONE」
    条件:ステージ1から13までの全てのレベルをクリアすると獲得。
    解説:「END #1」と同時獲得となる。
  • 「END #1」
    条件:ステージ13の倉庫番パズルを解き、奥の穴に落ちる。
    解説:「DONE」と同時獲得となる。
  • 「WUT?」
    条件:ガチョウに会う。
    解説:詳細な条件は不明。筆者はステージ7を何度かリスタートしていたら出会った。ちなみに出会うとゲームオーバーとなる。
  • 「SACRIFICE」
    条件:ニワトリで13回しぬ。
    解説:リスタートを13回すればOK。ちなみに13という数字は西洋文化圏で不吉と言われる数字だ。おそらくそれと絡んだホラー要素の実績である。

◆攻略:卵の入手方法(ネタバレあり)

卵は全部で13個存在する。

このパートでは画像で説明しているが、分かりづらい場合は、YouTubeの動画概要欄のタイムスタンプから動画で見れるので、動画で見たい場合はそちらも活用してほしい。ちなみにステージ2とステージ13には卵はない。

ステージ1

ステージ1の倉庫番パズルを解いた状態で、画像の場所の開いた扉の奥にある。

ステージ3

手順1.倉庫番パズルを解いた上で、ベルトコンベア上流付近の空き缶の上のスイッチを押す。

手順2.スイッチを押した後、ベルトコンベア下流付近の開いた扉の奥に卵があるのでゲットする。

ステージ4(1つ目)

倉庫番パズルにて、卵の箱を赤マスではなく白マス(1マスだけのところ)に移動させ、画像の場所のスイッチを押す。すぐ横の扉が開くので、その奥でゲット。

ステージ4(2つ目)

倉庫番パズルにて、卵の箱を赤マスではなく白マス(1マスだけのところ)に移動させ、画像の場所で足場から飛び扉へ入る。その奥に卵があるのでゲット。ちなみに足場は階段状になっており、積みあがった空き缶2段→パイプ、の順で画像の場所にたどり着くことができる。

ステージ5

倉庫番パズルのこの穴の奥にある。これはシンプル。

ステージ6(1つ目)

手順1.倉庫番パズルの白マスに卵の箱を移動させ、画像の通り奥へ。

この扉が開くので、奥に進むと卵が手に入る。

ステージ6(2つ目)

卵を5個以上所持した状態で、ステージ6の入り口横にある隠し扉の部屋の、机の上の卵を拾う。

ステージ7

倉庫番パズルの場所で、画像の矢印の奥に行くだけでゲット。シンプル。

ステージ8

倉庫番パズルを普通にクリアした上で、入口近くの、出口とは別の開いた扉の奥にあるのでゲット。

ステージ9

倉庫番パズル右上の道を進むだけ。パズルを解く必要もない。

ステージ10

卵を10個以上持った状態で、開いた隠し扉の部屋の机の上にあるのでゲット。

ステージ11

倉庫番パズルの場所の左奥の道を進むだけ。パズルを解く必要もない。

▼ステージ12

倉庫番パズルで卵の箱をすべての白いマスに乗せると、画像の場所の扉が開く。その奥に進むと卵があるのでゲット。

◆攻略:ハンドガンのマガジン(弾)の入手方法(ネタバレあり)

ボーナスステージのミニゲームで必須のハンドガンのマガジン。

このパートでは全3つの入手場所をご紹介しよう。
ちなみにクリアには4つ必要だが、1つは最初から持っている。

  • ①ステージ6の、卵が5個必要な扉の部屋で、卵縄跳び機の横に置いてある。
  • ②ステージ10の、卵が10個必要な扉の部屋で、卵縄跳び機の横に置いてある。
  • ③ステージ4の、卵が13個必要な扉の部屋で、穴の横に落ちている。

全エンディング紹介(ネタバレあり)

END #1

条件

ステージ13のパズルをクリアし、奥の穴に落ちるとムービーが発生しエンディング1へ。

内容

穴から落ちると別の部屋に着地する。「おいで」と言わんばかりにスピーカー人間がニワトリを待っていて、ニワトリが近づくと突然スピーカー人間は痙攣したような動きになり、うつ伏せになって動かなくなってしまう。ニワトリは驚いてその場から逃げ出してしまう。その後暗転し「急がば回れ」と表示されゲームが終了する。

備考

は?

END #2

条件

卵を13個すべて集め、ステージ4の隠し扉の部屋の穴から落ちるとムービーが発生しエンディング2へ。

内容

穴から落ちるとEND1と同じ部屋に着地するニワトリ。そこには1の主人公の人間と、スピーカー人間、そして1のスライム人間が居合わせていた。1の主人公はおもむろに卵のトランプカードを取り出し、スピーカー人間の方に目をやると、なぜか頷き、その後1の主人公はスピーカー人間、スライム人間、そして2の主人公のニワトリに見送られトロッコに乗る。その後暗転し、「卵を取ろうとするものは、メンドリの鳴き声を我慢すべし」といつものメッセージが表示されゲームが終了する。

備考

何より可哀そうなのは、トゥルーエンドを経ても主人公のニワトリの首輪は外されておらず、まったく助かっていないこと。

小ネタ

射撃ミニゲームの分岐

ステージ13をクリアすることで遊べる「ボーナス」というステージ。

内容はただの射撃ゲームだが、各ステージのマガジンを自分集めないとクリアできない仕様となっている。

エンディングではないが実績でもあり、分岐演出があるのでご紹介しよう。

失敗パターン

この射撃ミニゲームには制限時間が存在する。

制限時間内に250点を獲得できなければミニゲームは終了し、スライム人間が"shrug(肩をすくめるジェスチャー)"をし、暗転してゲームオーバーとなる。

成功パターン

マガジンを4つすべて集め、制限時間内に250点を獲得するとミニゲームが強制終了し、スライム人間の方に視点が移動する。スライム人間は拍手してくれる。

やったね。

射撃場クリアのヒント

ステージ12にはボーナスの射撃場の場所が存在する。ここにはマガジンが4つ並べられており、マガジンが4つ必要だということを教えてくれている。ちなみにマガジン取得数0でもこの場所では4つ並べられているので間違いなくヒントである。

トロッコに乗っているのは…

ステージ6で、暗闇の中トロッコが通るのを一瞬確認できる。スクショを取ってみると、1の「Egg」で主人公を襲ったニワトリ人間が乗ってるのだ。これは考察素材にさせていただこう。

考察:エンディングの意味(ネタバレあり)

エンディングの意味とは?

「Ells Tales」シリーズの3作品目の舞台が死体処理場ということ

エンディング1の解釈としては、ニワトリなんだから卵を全て集めてこい、というメッセージだということは容易に分かる。ところがエンディング2になると、突然目線が1の主人公になり、おもむろに卵のカードを持ってトロッコに乗ってどこかに行ってしまう。スライム人間はニワトリのメタファーということは前の記事でお伝えしたが、やはり"あちら側"の人たちであるスライム人間やスピーカー人間には「卵」という通行料が必要なのである。今回はなぜかニワトリが卵を13個すべて集めたことによって、主人公がこのカードを手にし、主人公は次のステージへと進むことができたのだと解釈できる。また、その先が死体処理場なのはなぜかというと、それは上の小ネタパートでご紹介した、前作のニワトリ人間が同じトロッコで運ばれていったことを材料とする。1ではニワトリ人間を銃で倒すことは必須条件となっており、2で生きているはずがない。そしてスクリーンショットで見ても分かる通り、ニワトリ人間は目がバッテンになってぐったりしているのだ。同じトロッコに乗って向かっていく先は、まさに~人間が処理される場所だと考えることができるのだ。1では主人公は脱出したように見えたが、タイトルに「Ells Tales」とある通り、このシリーズは続く。本作のこの終わり方はどう考えても続きがあるので、それならば次の舞台はどこかと考えたときにトロッコのヒントがあったのだ。だとすれば、「卵」のカードは入場許可証のようなものだと考えられるし、おそらくそうだろう。続編が出たときにこの考察が合っていれば嬉しいな。

感想レビュー(ネタバレあり)

倉庫番とホラーの超レアな組み合わせのゲームであり、卵で縄跳びをするという強烈なインパクトを与えた『Ells Tales: Egg』の続編にあたる本作。ゲームのクオリティは前作に劣ることなく、マルチエンディングも備えたホラーな世界でもがくキャラクターたちが魅力的だった。結局本作の主人公であるニワトリはただの卵集め要員で、ちゃんと卵を集めてもカッター付きの首輪が取れる描写はなかったのが少し可哀そうだった。結局この「Ells Tales」シリーズはこの坊主の人間が主人公ということだろうか。明らかに続編がある感じで終わったので、次回作も楽しみにしている。しかし開発「Ells&Pills」の次にリリース予定のゲームは、まったく別IPの『My Last Appointment』ということがアナウンスされており、続編のリリースはしばらく先になりそうだ。しかし筆者はこういったニッチなインディーホラーを日々発掘して遊んでいるのでいつまでも待ち続けよう。リリースされれば、素晴らしいゲームはすぐに記事を書いて応援するのだ。

てか射撃の的はニワトリでいいのか?

関連リンク

◆『Ells Tales: Chicken』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで実況投稿した動画のリンク卵で縄跳びする狂気のゲームの続編が出たらしい【Ells Tales: Chicken】
◆前作の実況動画のリンク卵を守らないと大変なことになるホラゲが良い具合に狂ってた【全実績解除】【Ells Tales Egg】
◆筆者のYouTubeチャンネル(記事が良かったら登録して応援お願いします!)

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