本記事では、クリア&全テープ回収済の筆者が
◇前半ではゲームの概要から魅力・このゲーム買うべき?をご紹介
◇後半ではネタバレありの考察・全エンディング紹介・感想レビューなどのパートを設けています
既プレイの方も未プレイの方も是非ご覧ください。
※本記事は恐怖画像や恐怖描写などの表現を含むため、苦手な方はご注意ください。
『FLATHEAD(フラットヘッド)』の基本情報
開発 / 販売元 | Tim Oxton / DreadXP |
対応機種 | Steam |
価格 | Steam:¥235 |
ジャンル | ホラー |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2024年5月31日 |
コピーライト表記 | copyright 2024 tim oxton |
ゲーム概要
Over or Under? A simple game of gambling with your life.
(オーバーかアンダーか?命を賭けたシンプルなギャンブルゲーム。)
(Steamストアページより引用)
どんなゲーム?
『FLATHEAD』はソリッドシチュエーションのデスゲーム系ホラーゲームだ
ゲームが開始すると「EXIT」と書かれたレバーがあるのでそれを引くとデスゲームが始まり
不気味に羅列されたやモニター、レバーなどが置かれた異様な空間にワープする。
ひとたびスタートのレバーを引くとゲームが始まるので、3ラウンド勝利してこの施設からの脱出を目指そう。
ルールは以下の通り
デスゲームのルール
- 最初にレバーを引くと1~20の間の数字が画面に表示される
- 表示された数字より高い(OVER)or 低い(UNDER)ボタンを押す
- 正解すると「TEMPORARY(一時的な得点)」にポイントがたまる。連続で正解するとより多く得点がもらえるようになる。逆に不正解だと貯めたTEMPORARYのポイントは0になってしまう。
- TEMPORARYに得点がある状態で下の「TRANSFER」ボタンを押すと「STORED(確定した得点)」に得点が入る。
- STOREDの得点を消費して、画面右端の「EXIT(出口)」に必要な得点を供給し、0まで減らすとそのラウンドがクリアとなる。
- 最初のレバーを引いた瞬間から奴(THEY)が向かってきているので、捕まる前にクリアする。奴が来るのはスタートからだいたい3分30秒後。
- 画面左のライトを使って光っている間は奴は止まる。ライトは短時間だが最大3回使える
- 全3ラウンドをクリアしよう
※ソリッドシチュエーションとは
映画の『ソウ』や『CUBE』のような、限られた状況下にある人間の極限状態を描いた映画やゲームのこと。
本作の魅力
究極のソリッドシチュエーション
こちらはゲーム開始直後の状態だ。
イスから動けない傷だらけの主人公、強いられるゲーム、恐怖。
本作はソウが好きな人にはたまらないゲームに違いない。
命懸けの3ラウンド勝負
命懸けのギャンブルゲームで3ラウンドと聞くと
『Backshot Roulette(バックショットルーレット)』というホラーゲームが記憶に新しい。
本作は映画「ソウ」とホラゲ「バックショットルーレット」を混ぜたようなゲームと説明すると分かりやすいだろう。
奇妙なSF感
電子錠でロックされたドア、それに繋がれた基盤と複数のカセットテープをはめる基盤、地面には大量のマウス。
このドアの奥には一体何が隠されているのだろうか。
ソリッドシチュエーション好きだけど買うべき?
買うべき。
ソリッドシチュエーション系のゲームでいうと『Buried』というホラーゲームが類似するが、そちらはただの脱出ゲームであるのに対し、こちらは命を懸けたゲームに連戦しなければならないというバックショットルーレットのようなギャンブルゲーム要素が入っている。トゥルーエンドを迎えるためには2時間以上のプレイが必要になる上に、オチが強烈なので是非プレイしてみてほしい作品だ。235円という値段に対して圧倒的なクオリティが備わっていると断言できる。一方日本語対応がないので、ストーリー背景を知るためのカセットテープを読むためには一定の英語力が必要となるため注意。しかし当記事では下記パートでカセットテープの内容をすべて翻訳しているので誰でも考察することができる。遊んだ後にカセットテープの内容を見に来てもらったら考察も捗ることだろう。
下記からネタバレありなので注意
全エンディング紹介(ネタバレあり)
バッドエンド
条件
奴(THEY)に追いつかれ、敗者復活ゲームにも負けることでバッドエンディングへ。
内容
目の前に狭い空間がある場所に移動し、発光する大きな貝殻のような機械を顔全体に被せられる。直後に中の発光する微生物のような生き物の姿を連続で見せられ、どんなラウンドで負けても1ラウンドまで戻されデスゲームが再開される。
備考
鳥肌が立つ気持ち悪さ。ゾクっとくる。
ノーマルエンド
条件
難易度問わず、3ラウンドで勝利すること。
内容
ラウンド3の看板から文字が消え、看板と自分の間にブラックホールのような黒い空間がうごめく。直後に短いエンドロールとなり、ゲームの結果が集計され最初の部屋に戻される。
備考
難易度問わず、このノーマルエンドを迎えるたびにカセットテープが新たに1~2個もらえる。難易度に差がないのは優しさか。
トゥルーエンド
条件
最後のカセットテープ「FRIEND」を再生し、開いた扉の先を進む。
内容
バッドエンドの貝殻の中身の逆再生の映像を見たあと廊下を進むと、モノクロのデスゲーム会場が見えて正規のエンドロールが流れる。
備考
なぜかエンドロールの曲はとてもロックで明るい。エンドの内容はカセットテープの内容も踏まえた上でしっかり考察させていただこう。
考察(ネタバレあり)
◇テープから分かること
テープの色の違いについて
赤=オーディオスペクトログラムについて
黄=音声転写された文字のみの内容
黒=黒幕から主人公に向けたメッセージ
主人公は何者?
テープの内容から考察すると、主人公は新設された加速器施設の事故の被害者であることが分かる。その事故によって大量の放射線を被ばくしてしまい、足が動けなくなっていることが、テープ「GOOD SPIRITS」の内容と合致する。テープによると、血圧や心拍数の上昇、そして余命1週間という状態でも見た目は元気に見え、無意識に「今日は特別だった」という言葉を繰り返すらしい。
赤テープに頻繁に出てくるスペクトログラムというのは?
録音日に不明日が多く、内容も断片的なため大雑把な考察になるが、おそらく事故現場の付近で「CEPHALONIC MELODIES」と呼ばれる3部構成の音楽が流れていたことが分かり、その音声をスペクトログラム化すると、なぜか生き物のように具現化して映像として映し出されていることに気づく。最初は夕日のような形で「サンセット」と名付けられていたが、魚の形が見つかったり、次第に人間っぽくなっていったり、行方不明のメンバーが映っていることが分かり機密扱いにされている。
FLATHEAD(フラットヘッド)とは?
事故で被ばくした顔の状態からつけられた被害者の総称だろうか。そう呼んでいるのは、黒テープの主だけだ。
◇エンディングの意味は?
ノーマルエンドについて
テープ「TOMORROW」から考察するに、このゲームは試練と呼ばれるもののようだ。この試練を何度もクリアすることによってドアが割れ、自分が何者であるかが分かるらしい。つまりノーマルエンドはただ1つの試練が終わっただけということだ。試練から現世に戻る際の異次元的な意識の動きについては、「BREATH」のテープの被害者000が言う「部屋が私の中に落ちた」が可視化された演出であると考察できる。
バッドエンドについて
「LONELY」や「TOMORROW」のテープから考察すると、試練に失敗した被害者は再生するということが分かる。また、ゲーム中でも「失敗を恐れるな、再生を祝え」という文言が出てくるように、失敗=再生であり、あのシーンは再生のための手順なのだと分かる。
トゥルーエンドについて
「FRIEND」のテープを聞くとドアが破れ、再生ムービーの逆再生を見て、廊下を進むともう一人の自分のような存在がテストを受けていることが分かる。実はこれ、試練を1つクリアしたときの「部屋が落ちてくる」演出の逆再生だということがわかり、試練の間ずっと続いた再生が終わり、やっと自分の姿を自分で見ることができるのだ。その姿は人の姿には見えず、またバッドエンドを迎える前の敗者復活のミニゲームの際にも引っ張られる自分を見ているが、その姿はスペクトログラム化した自分の姿であった。「TOMORROW」によると、ドアの向こうでは「CEPHALONIC MELODIES」のような音楽が流れているとも書かれていたので、おそらくスペクトログラム化した自分を、耳で聞き、目で見て分かり戦慄するという意味なのではないだろうか。だからTOMORROWでは、「自分が何者であるかに畏敬の念を抱いて震えるだろう。」と書いていたのだろう。それは人間よりも高次の存在になったことを意味するのではないかと考察する。
感想レビュー(ネタバレあり)
ソウのような極限の状態で簡単なゲームを繰り返し遊ばされるデスゲームかと思わせておいて、加速器の事故における被害者の強烈な精神世界であったということが分かる作品であった。これが235円なんて信じられないし、翻訳や考察時間も含めると15時間ほどは楽しめただろうか。バックショットルーレットやソウを知っていると、誰かサイコな主催者がいて、その存在に弄ばれているのかと思いきや、事故の影響で精神がスペクトログラム化するという硬派なSFの内容になっているのはテープを翻訳しきってから考察するのがとても楽しかった。デスゲームとしても普通に面白かったのだが、これが被害者の精神面の試練であり、自分が何者になったのかを知るために繰り返していた、と知るとさらに興奮するものだろう。このゲームが日本で広く知られるかは正直分からないが、筆者は本作のような練り上げられたストーリーを作ってくれたゲームに対しては最高のプレイヤーとして遊びつくして応えたいといつも思っている。コンテンツをすべて翻訳し、実績もすべて取り、収録したゲームシーンを何度も見返して、自分で満足のいく記事を書き上げることができた。また、筆者の考察がすべてではないし、不確実性を断片的な材料から考えるのが考察なので、その材料は下記のテープ翻訳から十分に提供できているとも思っている。もし本記事を読んでいただき、自分なりの考察が仕上がったならば、ぜひコメントいただけると嬉しい。なんだか2350円分ぐらい遊んだ気分だ。
全カセットテープの紹介と日本語訳
TOMORROW(黒テープ)
耳を澄ますと、ドアの外から明日の波が打ち寄せる音が聞こえるだろう。しかし恐れることはない、見知らぬ人よ、その波は別の日のためにあるのだ。なぜなら、友よ、今日は特別な日だからだ。今日、あなたは試される。何度も。何度も。何度も。しかし、その試練が終わり、ついに波が打ち破られ、ドアが割れるとき、明日は遠ざかり、自分が何者であるかに畏敬の念を抱いて震えるだろう。
昨日のテープが、今日の試練に必要な力を与えてくれますように。
明日まで、フラットヘッド。
If you listen closely, youll hear the crashing waves of tomorrow outside the door. But fear not, stranger, for those waves are for another day. Today, those waves shall sleep, if only for a moment.Because Today, my friend, Is Special. Today you will be tested. Again. And again. and again. But when its over, when the waves finally break through and splinter the door, Tomorrow will recede and tremble in awe of what youve become.
May the tapes of Yesterday provide you the strength that is required for the trials of Today.
Until Tomorrow, Flathead.
OCCIPITAL(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム(音声を時間、周波数、音量の3つの側面で表したグラフのこと)
録音日:不明
OCCIPITAL MELODY(後頭部のメロディー)。上階の「フロア」では、常に手の届かないような距離で音が反響しているのが聞こえる。コミュニケーションの一種、エコロケーション(反響定位)、あるいは警告ではないかと推測する人もいるが、これも純粋な推測にすぎない。
これはCEPHALONIC MELODIES(頭部のメロディー群)の最初のもので、構成全体を通して体験できるメロディーの三連奏である。音の意図、そして構造全体は、現在のところ不明である。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded: Unknown
The OCCIPITAL MELODY. On the upper "floors," the sound can be heard echoing at a distance that always seems just out of reach. Some have speculated that it is a form of communication, echolocation, or even a warning - although again, these remain purely speculative.
It is the first of the CEPHALONIC MELODIES, a triptych of melodies that are experienced throughout the structure. The intent of the sounds - and the structure as a whole - are currently unknown.
000(黄テープ)
音声転写
もしもし、録れてる?よし、なんでもいいや。えっと、何を話せばいい?あぁ 分かった。19XX年5月5日のことだ。私は自分の人生の記録をつけている。初期高血圧症で、主治医が日記をつけるように勧めてくれたんだ。主治医は、日記をつけることで思考が整理され、ストレスが解消されると考えたようだ。それが役に立つかどうかはわからないけど、まあ何でもいい。
今週は建設が始まっている、いや、申し訳ないが新しい加速器の建設は終了している、つまりエキサイティングで、クレイジーだ。この辺りでは初めてのもので、みんなその話題で持ちきりだ。個人的には、失敗して大赤字になると思うけどね。でも、彼らが僕にお金を払い続ける限り、僕は出続けるよ。
録画日:19XX年5月5日
TRANSCRIPT OF AUDIO
Hello, is this on? Alright, whatever. Um, what do I talk about? Uh okay, well, it's a May 5th 19XX. And, um, I am keeping a record of my life. My doctor recommended that I keep a journal because I have early hypertension. He thought this would help me clear my thoughts and de-stress. I don't know if that's going to help, but you know, whatever.
This week we are starting construction or no, sorry, we're finishing construction on the new accelerator, which I mean, it's exciting, it's crazy. It's the first one of its kind around here and everyone's I'm tried of everyone talking about it. Personally, I think it's gonna flop and fail and it'll be a huge waste of money. But as long as they keep paying me, I'll keep showing up.
Date recorded: 5/5/19XX
WATCHER(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:
FMAC: 我々はウォッチャーと呼んでいる。気紛れな大男であることは間違いないが、比較的無害だ。
(意味不明な音声)
FMAC:そうですね: OS C41のメンバーに入った思う、アレックス?アレックスなんとか。忘れた。数年前に記録を読み返したんだけど。分かっているのは、ウォッチャーとアレックスが"いた"ということだけだ。
Unknown Voice(未知の声,以降UV): 名前はKatだったと思う。観察研究E6の
FMAC: 本当か?そうか、失礼した。Kat…Katだったよね?Katはウォッチャーと同時に姿を消した。でも、何が起こったのか、あるいは起こったかもしれないのか、ほとんど推測に過ぎない。
UV:SUNSETのレコーディングについてはどうですか?
FMAC: はぁ…あぁ、聞いたことがある。でもビッグフットの話も聞いたことがある。でも、それ以上現実的じゃないよ。
UV:聴いてみたい?
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded:
FMAC: We call those Watchers. Freaky big fellas, no doubt, but relatively harmless.
(Unintelligible Audio)
FMAC: Well, yeah - I suppose that's true - they did get a member of OS C41, I believe. Alex? Alex something. I forget. It's never been confirmed though - I read through the transcripts a few years ago. All we know is that there *was* a Watcher and Alex -
Unknown Voice: I believe her name was Kat. Of observation Study E6
FMAC: Really? Well shit, my bad. Kat... it was Kat right? Kat disappeared at the same time as the Watcher. But it's mostly just conjecture about what may or may have occurred.
UV: What about the SUNSET recording?
FMAC: Ha... yeah, Ive heard of it. But Ive also heard of Bigfoot. Doesnt make it anymore real.
UV: Would you like to hear it?
SUNSET(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:
SUNSETの録音。観測研究の初期には「幽霊話」として人気があったが、実際に存在すると信じていた人はほとんどいなかった。フォスターウェーブ事件後初めて、より標準化された手順を促進し、再発の可能性を減らすために、編集されたり機密扱いにされた文書や研究の多くが公開された。
当初は夕日が描かれていると信じられていたため、この名前が付けられたが、その後、行方不明のOSチームメンバー、KAT[訂正済]が写っていることが判明した。行方不明のOSメンバーが何らかの細胞性写真変換を受けることは長い間確認されていたが、このSUNSETの記録は、構造的な再変換の最初の事例となった。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded:
The SUNSET recording. While a popular "ghost story" amongst those in the early years of the Observation Study, few actually believed it to exist. It was only after the Foster Wave Incident that many of the redacted or classified documents and studies were released to help facilitate a more standardized procedure and reduce the likelihood of a recurrence.
Initially believed to depict a sunset, hence the name, it has since been accepted to show missing OS team member, Kat[REDACTED].While it has long since been condirmed that missing OS members undergo some sort of cellular photogenic translation, the SUNSET recording marked the first instance of the structural reguragitation.
DEPTHS(黒テープ)
波を聞け、フラットヘッド。深みから聞こえる彼らの歌が、あなたを新しい岸へと導いてくれるだろう。
Listen for the waves, Flathead. From the depths their songs will guide you to new shores.
EGG(黄テープ)
音声転写
さて、私の顔に卵が落ちた。加速器はかなりワイルドなものだとわかった。今から50年後くらいに記事になるとわかっているのに、その瞬間を生きているのは奇妙なことです。光子について私たちが知っていることすべてが変わろうとしている。それを表現するのは難しい。でも、50ドルの賭けに負けたんだ。だから、歴史を経験するように、50ドルの賭けに負けることは、投げやりなことなんだ。
録音日:19XX年5月25日
TRANSCRIPT OF AUDIO
Well, egg on my face. The accelerator is pretty wild, it turns out. It's weird to live through a moment that you know it's going to be written about, like 50 years from now. Like everything we know about photons is about to change, like everything, and I'm living through that. It's hard to describe. But I did also lose a $50 bet that this was gonna totally tank. So, like experiencing history, losing a $50 bet, it's a toss-up.
Date recorded: 5/25/19XX
144(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:19XX年3月13日
JLONG: 神よ、これは奇妙なことの1つです。玄関に置いておいたカーディオでこれを見つけたんだ。そのうちのひとつが…出てきて、何日もカメラを見つめていたんだ。特注の144コマロールの話なんだけど、1ロールの間中、こいつはただ…レンズを見つめていたんだ。フレームのほとんどをふさいでしまったからだ。いつ鳴ったのか…この音が何なのかはわからない。私の記憶が正しければ、それは出て行く途中だった。最後のほうに2、3フレームだけ、彼らがどこへ行くのかわからないところに消えていったと思う。
[明瞭な音声]JLONG:あぁ、スペクトログラムを見た。彼らはいつもそうするんだ。彼らは映像を通して話すんだと思う。正直なところ、見当もつかない。ジョアンは最初からそこにいたんだろう?おぃ!何をする-
== 録音終了 ==
Date recorded: 3/13/19XX
JLONG: "Christ, this is one of the weirder ones. we picked this up on a cardiod we left in the entry way. One of those... things came out and stared at the camera for days. The whole roll - and Im talkin special-ordered, 144 frame rolls - was this fucker just... staring into the lens. Din't move an INCH, which was unfortunate because it blocked most of the frame. Not sure when it made... whatever it is this sound is supposed to be. If I remember correctly, it was on its way out. I think we got like 2 or 3 frames towards the end when it fucked off to wherever it they fuck off to.
[Intelligible audio]JLONG: Yeah, Ive seen the spectrogram. They always do that - we think they speak through images, that they can see the waves as pictures. Honestly though, we have no idea. What do you think Jo-ann, you were there from the beginning, ya? HA! what do-
== END OF RECORDING ==
PARIETAL(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:
PARIETAL MELODY(頭頂部のメロディー)は、OCCIPITALと同様に、いつも手の届かないような距離で反響しているのが聞こえる。通常、通行不可能な地形の境界で聞こえる。この音を作り出しているのが特異な存在なのか、それとも構造物自体が作り出しているのかは不明である。広範な研究にもかかわらず、CEPHALONIC MELODIESについてはあまり知られていない。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded:
Similar to the OCCIPITAL, the PARIETAL MELODY can be heard echoing at a distance that always seems just out of reach. It is usually heard at the boundaries of impassable terrain. It is unclear whether a singular entity is creating the sound or it is produced by the structure itself. Despite extensive research, not much is known about the CEPHALONIC MELODIES
GOOD SPIRITS(黄テープ)
音声転写
!! -- テープが劣化しています。テープ起こしを使う
患者は観察と緩和措置のため、06:00時頃に入院した。目撃者によると、患者は[訂正済]の定期メンテナンスを行っていた。未知の安全装置が故障し、患者の左こめかみがある種の…高エネルギープラズマ波?それとも粒子線?加速器施設から患者に付き添った人たちは、苛立たしそうに曖昧な言い方だったが、患者の回復の可能性には重要でないと主張した。
患者は現在、血圧140/90、心拍数135とわずかに上昇しているが、完全に覚醒している。施設関係者によると、被曝による放射線量は500kレントゲンと推定され、既知の線量をはるかに超えており、致命的であることは間違いないようだ。患者は「今日は特別だった」という言葉をチックのように繰り返しており、それに伴って脚の運動障害もある。このような状況にもかかわらず、患者は一見元気で、容態の悪化が避けられないため、観察・研究することに同意している。現在のところ、予後は1週間以内と見られている。
== 録音終了 ==
記録日:19XX年5月29日
TRANSCRIPT OF AUDIO
!! -- TAPE DEGRADED. USE TRANSCRIPTION
Patient was admitted for observation and palliative measures at around... uh... 0600 hours. Those who witnessed the event maintain that the patient was performing routine maintenance on [REDACTED] when an unknown safety mechanism failed and the patient's left temple intersected with some sort of... high energy plasma wave? Or particle beam? Those who accompanied the patient from the accelerator facility were frustratingly vague but insisted the specifics were unimportant to the patient's potential recovery.
Patient is currently fully alert, with a slightly elevated blood pressure of 140/90 and heart rate of 135. Those from the facility indicated that the dose of radiation from the exposure - they've estimated as high as 500k roentgens, which apparently far exceeds any known dose and is most certainly fatal - although my experience here is admittedly limited. The patient repeats the phrase, " Today was Special," as a kind of tic, with an accompanying leg dyskinesia - which could be attributed to potential frontal lobe damage stemming from the accident. Despite this, the patient is seemingly in good spirits and has agreed to be observed and studied as his condition inevitably declines. The current estimate is no more than a week.
== END OF RECORDING ==
Date recorded: 5/29/19XX
UNREMARKABLE(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:19XX年11月22日
音声そのものを聞けば何の変哲もないが、スペクトログラムを見ると、特に録音日を考慮すると、魅力的なことがわかる。画像に写っている顔は、[訂正済]と症状の現れ方と段階が驚くほど似ている。録音の前日に彼らが姿を消したことは、重要な意味を持つに違いない。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded: 11/22/19XX
The audio itself is unremarkable if heard - but the spectrogram reveals something fascinating, especially when the date of the recording is considered. The face visible in the image bears a remarkable resemblance to [REDACTED] and the presentation and stage of their symptoms. Their disappearance on the day prior to the recording must be significant - although to what end is wnknown.
FISH(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:19XX年2月6日
ただの魚のようだが、少しその意味がわからない。もしかしたら、彼らのジョークなのだろうか?
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded: 2/6/19XX
We're a little confused about the significance of this one - it seems like it's just a fish. Maybe it's their idea of a joke?
BREATH(黄テープ)
音声転写
インタビュアー(以後INT): その体験についてお聞かせください。
000:労災請求のことですか?
INT:ええと(コホン)…いえ、それは明らかだと思いました。純粋に事故のことです。
000: わかりました。痛くはなかったです。見たこともないような明るい光を見ました、奇妙な…ピンクと青の色合いでしょうか?そして、時間がほとんどゆっくりと流れているように見えました。事故の直前はいつもそう言われるって言う前に、そんなことはなかったんです。私は13歳のときにツリーハウスから落ちたんだけど、そのときのことを鮮明に覚えているし、時間が遅く感じられたことも覚えています。
INT:私たちは脳がどのように機能するかを知っています。
000:本当に?
INT2:あの、ちょっとお邪魔させてください。邪魔はしませんよ。
INT: (コホン)… いいえ、続けてください。
INT 2: はい、続けてください。
000: 言ったとおりです。時間が…ゆっくりになりました。ほとんど呼吸していた。長い呼気のように。とてつもなく大きな轟音と奇妙なメロディーが聞こえた。そして部屋が私の中に落ちてきた。
INT:「あなたの中に落ちた」とはどういう意味ですか?
000:光が曲がって曲がって…私の中に入ってきたんだと思う。ラジオ局が間違った周波数に入ったり入らなかったりするようにね。説明するのは難しい。
INT:[嘲笑]
000:すみません?
INT:何でもありません。ただの…創造的な理論です。
000:ふざけんn-
録音日:19XX年6月12日
TRANSCRIPT OF AUDIO
INTERVIEWER: What can you tell us about the experience?
000: Is this about my workman's comp claim?
INT: Um. (cough)... no - I thought that was clear. This is purely about the accident.
000: Ok, yeah - alright. Well it didn't hurt - chich is surprising. I saw the brightest light I've ever seen - with a strange... pink and blue hue? And time seemed to slow, almost to a crawl. And before you say people always say that right before an accident - it wasn't like that. I fell from a treehouse when I was 13 - remember the fall vividly and that it *seemed* to slow - but that's just how our brains work when under duress.
INT: We're aware of how the brain works.
000: Seriously?
INT 2: Um, let me just step in here - there won't be any more interruptions. Will there?
INT: (cough) ... No. Please continue.
INT 2: Yes, please continue.
000: As i was saying. Time... slowed. It breathed, almost. Like a long exhalation. There was an incredibly loud roar and this weird melody? And then the room fell into me.
INT: What do you mean "fell into you?"
000:The light bent and curved... into me, I guess. it was instantaneous, I assume. Like some radio station popping in and out of the wrong frequency. It's hard to explain.
INT: [Scoff]
000: Excuse me?
INT:Nothing. That's just a - uh, creative theory.
000: How bout you go fu-
Date recorded: 6/12/19XX
TEMPORAL(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:
CEPHALONIC MELODIESの最後の3分の1と思われるが、ここでの音符の関係はより明瞭で、メロディーはより明確になっている。この録音はOSチーム[訂正済] - 不運な[訂正済] [編集者へ - すべてを編集するつもりなら、なぜわざわざこんなことを書くのか?] [編集者-給料を払っているんだから、文句を言うな。 少なくともOSにはいないんだから。]
CEPHALONIC MELODIESの前の2つの相互作用は散発的に聴かれ、録音されているが、Temporal Melody(側頭部のメロディー)の録音は、19XX年1月現在、唯一観察され、体験されたものである。CEPHALONIC MELODIESの多くと同様、この格差の理由は不明である。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded:
Seemingly the final third of the CEPHALONIC MELODIES, the note relationships here are clearer and the melody more defined. The recording was recovered by OS team [REDACTED] - from the unfortunate [REDACTED] [TO EDITOR - if youre going to redact everything, why do I bother even writing these?] [EDITOR - because we pay you to. Stop complaining. At least you're not on OS].
While the previous two interations of the CEPHALONIC MELODIES are sporadically heard and recorded, the recording of the TEMPORAL MELODY is, as of Jan 19XX, the only to be observed and/or experienced. The reason for this disparity is - like much of the CEPHALONIC MELODIES - unknown.
LONELY(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:不明
スペクトログラフは、残念ながら紛失してしまった別の録音からのものである[オフィス間拡張による別の犠牲者が…]-ただし、添付の音声とスペクトログラフはどちらも観察研究F8からのものであるため、対になっている。
スペクトログラフは、[訂正済]の遺体、あるいはその二重人格の細胞再生に関する意図的なコミュニケーションであると考えられている。これらのプロセスの背後にある論理とメカニズムはまだ証明されておらず、やや断片的である-少なくとも、証拠は完全とは言い難い-ため、得られるものはやや限られている。
音声サンプルの出所は不明で、録音自体はサロゲート(それも初期のもの)を使ってのみ復元された。したがって、この音の意図と出所は推測するしかない。興味深いことに、回収されたDATシステムには 「LONELY 」という文字が書かれているが、これも OS チームのせいなのか、サロゲート自体のせいなのかは不明。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded: UNKNOWN
Spectrograph is from a different, unfortunately lost, recording [another casualty from the inter-office expansion...] - although both the attached audio and spectrograph were from Observation Study F8 hence the pairing.
The Spectrograph is believed to be an intended communication regarding the remains of [REDACTED] - or the possible cellular regurgitation of their double. The logic and mechanisms behind these processes are still unproven and somewhat piecemeal - or at least, the evidence is far from complete - so the takeaways are somewhat limited.
The origin of the audio sample is unknown - the recording itself was recovered only through the use of surrogates (and early ones at that). The intent and source for the sound can therefore only be speculated. Interesingly, the word, "LONELY" was written on the recovered DAT system - but again, it's unclear whether this should be attributed to the OS team or the surrogates themselves.
MALICE(赤テープ)
オーディオ・スペクトログラム
録音日:19XX年1月14日
OS D76のメンバー、フロイド[訂正済]の最後の姿。偽のスペクトログラムの配信とその頻度は無視できないが、回収されたメモと目撃者の証言によると、上記のように見える。
悪意や意図がないと思われることから、このような投影の目的は、ほくそ笑むことではなく、おそらく単なる反響であると考えざるを得ない。しかし、その翌日に録音されたこの映像は、現在のOSメンバーにとっていまだに忘れられないものとなっている。1.15.XX.Cを参照。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded: 1/14/19XX
Last known appearance of OS D76 member Floyed [REDACTED]. The delivery of false spectrograms and their frequency cannot be ignored - but the recovered notes and witness accounts what it seen above.
Given the perceived lack of malice and intent, one must assume the purpose of such a projection is not to gloat but rather, perhaps just an echo of the event. The subsequent recording made the day after, however, is still very much top of mind for current OS members. SEE Rec. 1.15.XX.C
MEMORI
オーディオ・スペクトログラム
録音日:19XX年1月15日
無害ではあるが、驚くべきMEMORI EFFECTの最初の例である。もちろん、本物の記憶と思われるスペクトログラムが、どのような構造[あるいは聴覚的イメージを生成しているもの]によって得られるかについては、諸説あるだろう。
録音の性質上、記憶の正当性を検証することはできないが、映像の中に居合わせた人たちや、音源をよく知っている人たちは、映像が実際に起こったシーンや出来事に驚くほど似ていることを確認している。
画像は似ているが、実際のものと比較すると微妙なディテールが異なることが多いことに注意すべきである。例えば、テレビのブランドや髪型などは、しばしば未知のものにシフトされたり、奇妙なバリエーションがあったりする。「記憶」の中の人々の態度は、ほとんど常に無表情である。これが慰めの試みなのか、コミュニケーションの試みなのかは、これまたわからない。
現場で回収された場合、録音にはしばしば 「LONELY 」と書かれている。
AUDIO SPECTROGRAM
Date recorded: 1/15/19XX
The first instance of the startling, albeit harmless MEMORI EFFECT. There are, of course, may theories as to how a spectrogram of what appears to be a real memory is obtained by the structure [or whatever is producing the aural imaging].
Because of the nature of the recordings, the validity of the memories cannot be verified - but those present in the images or that knew the source well have gone on record to confirm that the images are strikingly similar to scenes or events that occurred.
It should be noted that the images, while similar, often differ in subtle details when compared to the real versions - a brand of television or a haircut, for example, are often shifted unknown or strange variations. The demeanor of those in the "memories" are almost always expressionless. Whether this is an attempt at solace or communication is, again, unknown.
"LONELY" is often written on the recordings if recovered in the field.
001(黄テープ)
音声トランスクリプト
時間が私の周りを流れているように感じます。時間が流れているようで、引いているようで、私が記憶しているような、あるべきような、一定したものではないんです。ある瞬間、仕事中に自分が何をしているのかさえ思い出せない。仕事で何をしているのかさえ思い出せないのに、次の瞬間にはこの廊下にいて、それは--。
録音日:19XX年9月29日
TRANSCRIPT OF AUDIO
I feel like time is flowing around me. I think it's ebbing and it's flowing and it's not constant, like I remember it, like it should be. I feel like one minute I'm at work and I can't even remember what I do. I can't even remember what I do for work, and then the next I'm in this hallway and it's --
Date recorded: 9/29/19XX
002(黄テープ)
音声転写
廊下で見かけるようになったんだ。話しかけても、理解できないようだ。まるで顔の仮面をかぶっているみたいなんだ。変に聞こえるかもしれないけど、パーツは揃っているのに、それをどう使っていいかわからないみたいなんだ。彼らはただ見ているだけで、私が目を覚ますたびに増えていくんだ。彼らはただ私を見つめている、あるいは私が彼らを見つめているのかもしれない。
録音日:19XX年8月4日
TRANSCRIPT OF AUDIO
I started seeing these people there -- the hallway. I try to talk to them, but they don't seem to understand. It's like they're wearing masks of their faces. I know that sounds crazy, but it's like they have all the right parts but they don't know what to do with them. They just look and every time I wake up there's more, there's more of them every time and they just stare. They just stare at me, or maybe I'm staring at them.
Date recorded: 8/4/19XX
003(黄テープ)
音声転写
感じるんだ。それが私を引きずり下ろすのを感じる。それが分裂し、自分のものと呼ばれる原子のひとつひとつに感じられる。それに抗うことはできない。抗わない、抗えない。暖かくて、明るくて、私は家に帰る。今、それがわかった。今日は特別な日だ。それを忘れないで。
録音日: 8/21/19XX
TRANSCRIPT OF AUDIO
I can feel it. I can feel it pulling me down. I can feel it in every atom that it split and called its own. And I won't fight it. I won't, I can't. It's warm and it's light and I'm going home. I see that now. I see that Today is special. Remember that.
Date recorded: 8/21/19XX
FRIEND(黒テープ)
明日が手招きしている、友よ。悲しみを捨て、時の流れに身を任せなさい。今日は特別だった。
Tomorrow beckons, friend. Shed your grief and let the tides of Time wash you away. Today was Special.
関連リンク
◆『FLATHEAD』のSteamストアページ
◆筆者がYouTubeで実況投稿した動画のリンク映画の「ソウ」みたいな命懸けのギャンブルホラーゲームが怖すぎた【FLATHEAD(フラットヘッド)】
◆筆者のYouTubeチャンネル(記事が良かったら登録して応援お願いします!)